高校生×教員対談~立教新座の学び

2021/05/19 (WED)

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OVERVIEW

立教新座高等学校では、自主性や主体性を重んじるさまざまな学びの機会が設けられています。今回は、高校のクラスを受け持つ数学科の翁直治先生と、学年を代表して飯原健太さんに高校の学びについて語り合っていただきました。

論理的思考力を磨く高校の学び

生徒:飯原 健太さん(高校3年) × 教員:翁 直治先生(数学科教諭)

仲間との学び合いの先に

翁:飯原さんの学年は、中学1年のときから受け持っていて、2021年度で6年目です。高校での授業は発展的なものも多いですが、印象に残っているものはありますか?

飯原:翁先生の数学の授業で演習問題にたくさん挑戦できるのが、自分にとっても力試しになっています。じっくり問題に向き合うことができるので、苦手な部分を発見しやすいですし、応用問題を解けたときには達成感もあります。つまずきやすいポイントも丁寧に教えてくれるので、自宅学習でも先生の説明を思い返して勉強するようにしています。

翁:立教新座高校は、文理関係なく高校3年間数学を履修します。数学は学年が上がるにつれて扱える定理の数も増えますし、複数の知識を組み合わせて解かなくてはいけないものもあるので、実践を繰り返して理解してもらえるようにということを心がけています。飯原さんが言うように、問題を解く中で苦手な部分やつまずく部分に気付く生徒も多いため、演習中も生徒の様子を観察しながらサポートするようにしています。生徒同士で教え合う場面も多く、「共に生きる」を実践している姿を見るとうれしくなりますね。

飯原:高校1年のときに受けた「聖書」の授業では、聖書の内容に関連したテーマに基づいてクラスでディベートを行いました。チームで相談して意見をまとめたり、相手の意見を聞いて臨機応変に反論したりと、自分の考えを的確に伝える力を身に付けることができたと感じています。部活動や友だちとコミュニケーションをとる中でも役立っていると実感していますし、高校2年の「情報」の授業でプレゼンテーションを行ったときにも生かすことができました。

翁:立教新座では、深く考察する力や、その考えを相手に効果的に伝える力を養うことを大切にしています。科目の枠を越えて横断的に発揮できるスキルを身に付けられるというのも、本校ならではかもしれません。

最高学年としての目標に向かって

翁:いよいよ最高学年の高校3年になります。飯原さんは、どのようなことを目標にしていますか?

飯原:卒業研究論文の執筆が本格的に始まるため、論文として正しい体裁でまとめるためにも、まずは有益な資料を集めたいと考えています。テーマは検討中ですが、地元を走る地下鉄に注目し、利用者を増やすための施策や、運賃を安くするための解決法について論じる予定です。また、ソフトテニス部の活動も引退まで残り少ないので、悔いが残らないように結果も残したいですし、キャプテンとしてチームをまとめることにも力を注ぎたいと思っています。2020年は新型コロナウイルス感染症の影響で友だちと過ごす時間が少なかったので、卒業までにクラスや部活の仲間とも一層絆を深めていきたいです。

翁:卒業研究論文は1年をかけて同じテーマで分析や考察を重ねますから、自分の論理的思考力や分析力が伸びていくのが実感できて楽しいと思います。高校生の段階で、数万字の論文を書く経験もなかなかできないことです。完成形が見えるまでは苦しいこともあるかもしれませんが、前向きに取り組んでもらいたいですね。また、友人との交流も積極的にしてもらいたいです。コロナ禍というこれまでにない状況ではありますが、だからこそ思い出に残るような経験を重ねられるのではないでしょうか。私自身も立教新座高校の出身で、卒業してからも高校時代の友人とは交流が続いていますし、昔の思い出を語り合うこともあります。飯原さんをはじめ、生徒の皆さんが人生における素晴らしい出会いを見つけてもらえたらうれしいですね。


(2021年3月取材)

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