高校生×教員対談~立教新座の学び

2022/05/31 (TUE)

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立教新座高等学校では、豊富な選択肢から生徒それぞれの目標や興味に合わせて学びを深められる環境が整っており、3年間を通して自律した大人へと成長していきます。今回は、学年を代表して岸川瑞さんと、高校のクラスを受け持つ英語科の蛭田量先生に高校の学びについて語り合っていただきました。

自分を律する力を養い、個性を発揮する高校生活

生徒:岸川 瑞さん(高校3年) × 教員:蛭田 量先生(英語科教諭)

受験の先を見据えた使える知識を身に付ける

蛭田:高校での勉強は、中学までの基礎力を伸ばす学習とは異なり、自ら学びを深めていく自主性や思考力が問われる授業が増えてきます。高校の授業はいかがですか。

岸川:自分自身で深く考える機会や、自分の考えを発信する機会が多いと感じています。地理の授業では、テレビや新聞で見かけるワードについて、教科書だけでは知り得ない解説もしてくれるので、世界での出来事を地理的要因から深く考えるようになりました。普段ニュースを見る際にも生かされています。蛭田先生の英語の授業でも、世界情勢や時事問題をテーマとして扱うため、単語や文法の知識だけでなく、「使える英語」を学ぶことができています。地球温暖化など現代のさまざまな問題について、世界の共通語である英語を通して考える授業はとても魅力的で、これからのグローバル世界を生きる中で非常に大きな意味を持つと思っています。

蛭田:「使える英語」は、最も意識しています。受験のための学力ではなく、その先を見据えて、少々難易度の高い内容も取り入れています。ただ文法を暗記するだけでは、考えを伝える際に上手く言葉にすることができません。アウトプットを意識してインプットできるよう、生徒たちの理解度に合わせて伝えています。岸川さんはライティングが強みですね。

岸川:ありがとうございます。記述問題やライティングは自分ひとりではなかなか対策できない部分なので、授業で一歩踏み込んで教えてくださることがとても役立っています。一方でリスニングは苦手意識がありましたが、蛭田先生にディクテーション(聞いた英語を一語一句書き取るトレーニング)という勉強方法を教えていただき、繰り返し取り組むうちに聞き取れるようになりました。英語の授業では単元ごとに資料をまとめ、みんなの前でプレゼンテーションを行います。初めは緊張しがちでしたが、上手なクラスメイトの話し方や資料のつくり方を参考にしたことで、人前で話す力も身に付き、以前より堂々と発表できるようになりました。

個性を尊重し、それぞれの夢に向かって伸ばす

蛭田:最終学年に向けて、これからの高校生活で力を入れて取り組みたいことはありますか?

岸川:まずは受験勉強に打ち込みたいです。立教新座で学ぶ中で、iPS細胞の研究など生物・化学系に興味が出てきたので、将来は理系の学部に進みたいと考えています。大学では英語の論文を扱うこともあるため、今から英語で読み書きする力を伸ばしたいです。生活面では、大学生活や就職活動なども視野に入れ、内気な性格を変えたいと思っています。そのために、他のクラスの生徒に自分から話しかけるなど、積極的に行動するよう心がけています。いざ話しかけてみるとみんなフレンドリーに返してくれるので、少しずつ自信も湧いてきました。

蛭田:生徒たちは多種多様で、それぞれが自分の目標を立て、その実現に向けて日々研鑚を積む生徒が多く、にぎやかですよね。私たち高校教員の役割は、知識を与えるティーチングだけではなく、自分自身で答えを導き出すための手助けをするコーチングも行うことが必要だと思っています。本人の人間性を尊重し、理解した上で、それぞれの志望に合わせて成長をサポートできるよう、個にあわせたコミュニケーションをとるようにしています。岸川さんが所属している他大学進学クラスは、基本的には「勉強をがんばりたい」という点では一緒ですが、その目的はさまざまです。他大学受験に向けて勉強に打ち込む生徒、部活動などの課外活動と両立したい生徒、皆それぞれが自身の目標達成に向けて日々成長を続けています。立教新座は自由でおおらかな雰囲気ですが、その中で漫然とすごすのではなく、目標に向けて自身の力を発揮していく、自分自身を律する力を身に付けてほしいと考えています。

岸川:クラスでは油断すると遅れをとってしまうため、継続的な努力が必要だと感じました。私は時間の使い方があまり上手じゃないので、自主学習では、一日の学習予定を決めてその通りに実施するようにしています。また、カレンダーにその日できたことを記録して翌週にもう一度復習するようにしました。記憶の定着に役立っている実感があり、自分に合った勉強スタイルを確立できたと思います。周りの友人たちも部活動と勉強を上手く両立しているなど、それぞれに頑張っている姿は刺激になっています。

蛭田:岸川さんは淡々と、常に安定した強さがありますね。皆さんの成長には目を見張るものがあります。成長は時に、今までの自分を否定することもありますが、恐れずに常に好奇心を大切にし、一歩を踏み出してほしいと願っています。立教新座は、一歩踏み出そうとする人にはさまざまな可能性が広がっている学校です。「こんなことがしたい」「こんな人になりたい」という思いを大切に、自分のやりたいことに精一杯取り組んでほしいです。

(2022年3月取材)

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