~OBインタビュー~立教新座で学んだことを次の世代に伝えたい

2022/12/01 (THU)

卒業生インタビュー

立教新座で学んだことを次の世代に伝えたい

佐々木 温士さん(2018年度卒業生)
立教大学経済学部4年/体育会柔道部所属
立教大学経済学部4年、体育会柔道部所属 佐々木 温士さん(2018年度卒業生)

柔道も勉強も、どちらも「きちんとできる」学校を志望

高校を選ぶ際に最も重視していたのは、「柔道に取り組むうえで最適な環境が整っているか」ということ。5歳から続けてきた柔道の実力をもっと伸ばしたいと、一時は柔道の強豪校への進学も検討していました。ただ、スポーツでは、けがをして競技を続けられなくなる場合もあります。将来を考えると、柔道だけでなく勉強もきちんとできる学校を選びたいという思いもありました。

立教新座を最初に訪れたのは、中学2年で立教新座主催の柔道の試合に参加したとき。施設のあまりのきれいさに、最初は「市の施設なのかな」と思っていて、学校だと知ったときはびっくりしました(笑)。それから、高校をいろいろと比較しているうちに、設備が非常に充実している立教新座を志望するようになりました。また、大学付属校なので、大学受験の心配をせずに、高校3 年間、柔道と勉強に思う存分打ち込めると思ったのも理由の一つです。推薦入試で挑戦しようと決めてからは、柔道だけでなく中学の勉強にも真剣に取り組み、成績アップに努めました。

高校からの入学だったので、クラスになじめるのか少し心配でしたが、入学して1~2カ月もすると、すっかり慣れていました。男子だけということもあって変に自分を作る必要がなく気を遣わないでいられるところは、最初は驚いたのですが慣れてしまえば快適でした。クラスには、スポーツが好きな生徒、アニメや漫画が好きな生徒、休み時間も音楽ばかり聴いている生徒やずっと勉強している生徒など、いろいろなタイプがいました。誰もが優劣をつけられることはなく、みんな伸び伸びとしていて、どのような生徒にも居場所があるのが立教新座の特長だと思います。

印象に残っている授業は、高校3年から始まる自由選択科目です。私は中国語の基礎と、ハワイアンカルチャーを選びました。大学進学後も見据えて何か第二言語に取り組みたいと思っていたところ、「初心者でも理解しやすいよ」と聞いたので、中国語を選択しましたが、実際には、とても難しくて苦労しました(笑)。一方、ハワイアンカルチャーの授業は、ハワイ出身の先生からハワイの歴史や文化を学び、それについて感じたことをみんなでディスカッションしたり、ゲームをしたり、伝統的な歌を歌ったり…。英語での授業だったのですが、先生がとてもユニークだったこともあって、楽しみながら学んでいました。
現在も共に練習する中高柔道部の後輩たちと

高校3年で、あこがれのインターハイへの出場をかなえる

柔道部では、高校1年のころは先輩たちと同じ練習メニューをこなし、高校3年になると、いろいろなタイプの選手と練習ができるように、他校に「出稽古」することが増えました。
振り返ってみると、練習では頭を使うことが多かったように思います。全国大会に出るのが当たり前の強豪校を相手に、「どうしたら彼らに勝てるのか」「どうしたら“差”を生み出せるのか」をいつも考えていました。また、放課後は出稽古に出かけるため、ウエイトトレーニングにまとまった時間がとれないことにも悩んだのですが、それは、昼休みの15分を充てるようにするなど、隙間時間を有効に使うことで解消していきました。

勉強との両立も大変でした。授業はとにかくついていくのに必死で(笑)。定期テストは部活がないテスト前の期間に集中して勉強して、何とか乗り越えていた感じです。普段は、課題はきちんと提出するなど基本的なところをおろそかにしないようにしていました。

こうやって日々、コツコツと努力を重ねた結果、3年生でインターハイに出場することができました。インターハイは他の大会とは違って空気感が独特でした。私は場の雰囲気にのまれてしまって本来の実力を発揮することができず、悔しい気持ちは残っています。ですが、スポーツをする高校生にとって特別な大会であるインターハイに出場できたことはとてもうれしく、また、大会に同行してくれた同期の部員や、一緒に練習した後輩たち、活動を支えてくれた先生たちに感謝しています。皆の支えがあってこそ、目標だったインターハイ出場をかなえることできました。

将来は「人としての心構え」を伝えられる教員になりたい

立教大学では、どのようにして経済を中心とした社会の仕組みが成り立っているのか興味があり経済学部を志望しました。現在は、ヨーロッパ経済の歴史や、さまざまな経済理論について学んでいます。

また、中高の社会科教諭の教員免許も取りたいと思っています。目標とするのは、柔道部の顧問の先生。柔道に関することだけではなく、「常にアンテナを張り続けること」「自己中心的にならず、他人の気持ちを考え、自分に求められてることは何かを考えること」など、人として大事な心構えをたくさん教えていただいたき、心から尊敬しています。私が部活動や学校生活を通して教えてもらったことを次の世代に伝えていきたいと、教員を志すようになりました。今も柔道部の中高生と一緒に練習することがありますが、いつか母校である立教新座に教員として戻って来られたらいいなと思っています。

立教大学でも柔道部に所属し、日曜日以外は毎日練習しています。柔道が好きで、柔道できることが嬉しいと感じています。9月には全国大会の予選があるので、それに向けて準備しています。全国大会には、すでに個人と団体で出場した経験がありますが、大学最後の大会なので、もっと勝ち上がりたいと考えています。


(2022年8月取材)

佐々木温士さんAtsushi Sasaki

立教大学経済学部経済学科4年

2018年度卒業生

2019年3月 立教新座高等学校卒業
2019年4月 立教大学経済学部経済学科入学

9月4日に開催された「2022年度東京学生柔道体重別選手権大会」73kg級でベスト16となり、10月に開催された「2022度全日本学生柔道体重別選手権大会」(インカレ)に出場しました。

インターハイ出場時のインタビュー記事「THE ANSWER」は柔道部ページでご覧いただけます。

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