高校生×卒業生対談~立教新座の学び リーダーシップ

2022/09/05 (MON)

BE A GLOBAL LEADER

立教新座で培う「リーダーシップ」は、多様な価値観や文化を受け入れながら、周りの人と共に考え、共に行動する能力で誰もが持っている力です。立教新座では、授業や研修会、講演など多彩なプログラムを通して自分なりのリーダーシップを見つけ、伸ばしていきます。今回は、自由選択科目「リーダーシップ入門 自己&他者理解」を受講する高校3年生の高橋隼さん、今野朝陽さんと、立教新座高等学校の卒業生であり、立教大学でリーダーシップを学び、授業運営にも携わっていた立教大学経営学部国際経営学科4年の鐙家理玖さんに語り合っていただきました。

高大連携で、リーダーシップ教育に取り組む

高橋隼さん(高校3年) × 今野朝陽さん(高校3年) × 立教大学経営学部4年次 鐙家理玖さん(2018年度卒業生)
左から 鐙家理玖さん、高橋隼さん、今野朝陽さん

リーダーシップは誰もが伸ばすことができる

高橋:鐙家さんは、どのようにリーダーシップを学び、スキルを身につけていったのですか。

鐙家:リーダーシップを学び始めたのは、大学1年の時に経営学部のBLP(ビジネス・リーダーシップ・プログラム)を受講してからです。入門科目であるBL0からBL1、BL2、BL3A、BL3Cを受講すると同時に、2年次生の後期からはBLPの学生アシスタント(SA/Student Assistant)として活動し、3年次生ではBLPのSAやCA(Course Assistant)を支える裏方のような役割を担っていました。

1年次生の頃はできないことばかりでしたが、授業でのグループワークと学生スタッフ活動を通じて、人の話を聞く力に加えて、自分の考えや感じたことを人に的確に伝える力などが培われ、チームの仲間たちと力を合わせてプロジェクトを進めることができるようになりました。

自分が高校生の頃はリーダーシップにそこまで興味を持てなかったのですが、お二人が「リーダーシップ入門」を受講したきっかけは何ですか。

高橋:これまで人前に立つことが少なく苦手だと感じていたので、授業をきっかけにリーダーシップを身につけたいと思ったからです。「将来、起業したい」と友達が話していたのも刺激になりました。

今野:私はサッカー部のキャプテンをしているので、みんなの前で話す機会が多いです。歴代のキャプテンがアツい話をされてきたので、私も話し方の技法を身につけたいと思いました。

鐙家:私が高校生の時は「リーダーシップ入門」はなかったんです。あったら受けたかったですね。どんな授業が印象に残っていますか。

今野:ヒーローインタビューです。3人一組になって、観察者、ヒーロー、インタビュアーの役割を交代でやります。私は、1、2年生のときに3年生と一緒に試合に出たことを語りました。インタビュアーの方が上手に聞き出してくれたおかげで、気持ちよく話せて(笑)。話の引き出し方が大切なんだなとわかりました。部員から相談を受けることもあるのですが、言葉だけではなく表情やしぐさで相手の心情を読み取り、相手に寄り添うことが少しできるようになったと感じています。
高橋隼さん。「立教GLP特別聴講生制度」を活用し、GL101も受講した
高橋:ラポール(心の懸け橋)を築くという授業テーマで行った、ペーシングのスキルがおもしろかったです。相手と声のトーンや口調を合わせることで、心が通い合う感じがして、より相手の話を聞こうと意識するようになりました。会話も盛り上がって楽しかったです。

鐙家:高橋さんは、1学期に大学の「立教GLP特別聴講生制度」を活用してGL101を受講されたんですよね。感想はいかがでしたか。

高橋:立教新座からは約20人が聴講しました。大学生の中に高校生が一人交じってグループワークをするのですが、私服なので、最初は高校生だと気づかれませんでした(笑)。企業からの課題に対する企画を立案し、発表する作業を通して、リーダーシップにはいろいろな形があることを知りました。私のグループの企画案はビジネスコンテストで本選に残れなかったのが悔しくて。また挑戦したいです。

鐙家:高校生のうちに挑戦したことが素晴らしいです。大学生になってもし興味があれば、運営する側を経験してみるのもいいかもしれません。視野がぐんと広がりますよ。
立教大学経営学部国際経営学科4年次 鐙家理玖さん(2019年3月卒業生)

自分なりのリーダーシップ論があれば自信が持てる

今野:鐙家さんは、中学から立教ですよね。中高大でどのように過ごしましたか。

鐙家:大きな目標に挑戦するというよりは、定期テストや部活動など、やるべきことをコツコツ続けていく方でした。友達とも楽しく過ごしましたが、基本的に一人で頑張るというタイプで、「自分には何か足りないな」と思っていたんです。それが何か知りたかったことも大学でリーダーシップを学ぶきっかけになりました。

高橋:学んだことで、どんなところが変わったと思いますか。

鐙家:講義でもお話しましたが※、私にとってリーダーシップとは「環境や役職に合わせて、自分の強みを柔軟に発揮する」ものだと考えています。大学でさまざまなことに挑戦し、経験することを通して、自分のリーダーシップを理解できたことは、自信を持つことにつながりました。自分にできることと必要なことが明確になるので挑戦への道筋もクリアになります。

※「リーダーシップ入門」では、立教大学でリーダーシップの授業を受けた現役大学生が、「全員が発揮できる新しい形のリーダーシップ」と「各学部の学び、学生生活」について講演しています。鐙家さんも登壇し、立教のリーダーシップを説明するとともに、自身がどのようにリーダーシップを育み、発揮しているかを伝えました。
2021年度実施の様子<リーダーシップと学部選択——高3自由選択科目>


高橋:私は人前で話すよりも、聞く方が得意なんです。鐙家さんのように、自信をもって自分の考えを話せるようになるでしょうか。

鐙家:大丈夫です。私も人前で話すのは苦手でしたから(笑)。それに人の話を聞くこともリーダーシップには不可欠な力ですよ。大学に入ったら、講座を受講するだけでなくSAに挑戦してみることをおすすめします。SAは、前に出て話すこともあり、何より人に伝えることで自分自身の学びになります。パワーポイントの資料も作るので、そのスキルも身につきます。
今野朝陽さん。サッカー部2022年度キャプテン
今野:鐙家さんが「大学生活を充実させるには自分で動くしかない」とおっしゃっていたことが印象に残っています。鐙家さんのように充実した大学生活を送るためのアドバイスをいただけますか。

鐙家:「これを頑張ったな」ということが一つでもあれば良いのではないでしょうか。私が胸を張って言えるものの一つとして、大学生活でSAをやり遂げたことがあります。自分の性格や能力に合っていたこともあり、すごく充実した時間を過ごすことができたと思っています。それだけでなく、この経験の中で高校時代に感じていた「何か足りないもの」を見つけることもできました。また、リーダーシップを学びながら「自分の強みって何だろう」と考える機会が増えたことで、就職活動もスムーズに進み、希望した会社への就職が決まりました。やり切ったことは面接でも自信を持って言えますし、自分と向き合ってきた時間が長い分、より深い話ができると思います。
お二人は今年で高校生最後となりますが、今後の目標は何かありますか。

今野:サッカー部では、キャプテンとしてひっぱるだけでなく仲間と共にチーム力を高め、選手権で昨年より上を目指します。大学ではさまざまな活動に積極的に参加し、リーダーシップをより高めていきたいです。

高橋:リーダーシップを磨くことで人として成長できるように感じています。大学でも続いてGLPを受講したいですし、今まで苦手だと思っていたチームのリーダーもやってみたいです。

鐙家:それは楽しみですね。立教大学でリーダーシップを学ぶことは、よいリーダーになるためだけではなく、自分の内面と向き合い、成長させることにつながります。高校生の段階でこのような機会があるのは素晴らしいと思うので、これをきっかけにどんどんいろいろなことを学んでみてください。

(2022年7月取材)

立教新座のリーダーシップ教育

立教新座では、国際的な視野を養う「グローバル教育」と、多様性の中で自身の力を発揮し、仲間と共にチームの目標を達成するために貢献するリーダーシップスキルを学ぶ「リーダーシップ教育」を通じて、世界の人々と「共に生きる力」を備えたグローバルリーダーを育成しています。

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