2020/05/18 (MON)

チャプレンより聖書のことば

わたしはぶどうの木、あなたがたはその枝である。人がわたしにつながっており、わたしもその人につながっていれば、その人は豊かに実を結ぶ。
(ヨハネによる福音書第15章5節)

立教新座中学校・高等学校チャプレン ベレク・スミス
今週は、イースター(復活日)から数えて六つ目の週になります。キリスト教の暦では毎週その週の特祷があります。今週の特祷は以下になります。

「全能の神よ、罪人の制御できない心を治められる方はあなたのほかにはありません。どうかわたしたちに、主の戒めを喜び、主の約束を慕う恵みを与え、移り変わりの多いこの世において、常に心を変わることのない喜びに置くことができますように、主イエス・キリストによってお願いいたします。アーメン」

実に、わたしたちが住む世の中は「移り変わりの多い」ところです。ここ数か月でも世界的に移り変わりが多く見られました。今まで当たり前のように行っていたことができなくなったり、新しい形で行ったりしています。世の中がこれほど急激に変動するということを改めて確認しました。自分の将来がこの状況にどう影響されるか、いつまでこの状況が続くのかなどとさまざまな不安があります。近年の日本はとても安定した社会を保ってきましたが、少しでも不安定になると、わたしたちが今まで何により頼っていたかがはっきりと見えてくるのではないかと思います。

イエスが生きていた時代もさまざまな理由で不安定な時代でした。当時のユダヤ人たちはローマとの関係も悪く、弾圧を受けることも多々ありましたし、その中で、イエスは弟子たちに自分がまことのぶどうの木であり、自分につながっているものが実を結ぶことを教えられました。ぶどうの木は神が与えた豊かに実を結ぶ命を指しています。イエスと神に結ばれることにより、どんなに移り変わる世の中にいても、変わらない喜びがあることを信じています。つまり、キリストの弟子たちはこの世のものに希望と信頼を置かないことで、この世の移り変わりによって大きく変動されることもなくなるということです。わたしたちも神の愛のうちにある呼びかけに信仰を持ってこたえるなら、同じ喜びと確信が得られるのです。この世の状況や物事だけにとらわれることなく、神がイエス・キリストを通してわたしたちに与えようとしている永遠の真理と命に目を留めることを祈ります。


2020年5月18日

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