2020/06/08 (MON)

チャプレンより聖書のことば

わたしは世の終わりまで、いつもあなたがたと共にいる。
(マタイによる福音書第28章20節)

立教新座中学校・高等学校チャプレン 石田雅嗣
今週の日曜日は、三位一体主日を迎え、また、先週の6月4日には、中1と高1の生徒を学校に迎えることができました。3カ月ぶりということになると思いますがこのようにお迎えできますこと、皆さまと神様に感謝したいと思います。新型コロナウイルスの感染予防のため、人との接触を8割減らすということがいわれ、私の仕事もテレワークが中心となり、授業のため自分の動画を録画したり、また、テレビ会議に出席したり、ライブ授業をしたりと、8割以上、9割近く実際に人と接触することがありませんでしたので、やっと対面で授業等ができることはとてもうれしいですし、楽しみです。

さて、今週の日曜日は、「三位一体主日」という日です。私たちは、父なる神、子なるイエス・キリスト、聖霊なる神、三つであって一つである神を信じるという三位一体の神を信仰することを確認する日です。しかし、この三位一体の神、神様は三つであって一つであるということですから、なかなかわかりにくいと思います。そこで、今週のことば「わたしは世の終わりまで、いつもあなたがたと共にいる。」を思い巡らし、これをしっかりと感じてみたいと思います。感じるということは考えるということと同じくらい大切だからです。

例えば、ある男子が、同じクラスの女子からラブレターをもらったとしましょう。以前から大好きだった女子が、恥ずかしそうにそっと手渡してくれたのです。家に帰って開いてみると、「入学した時から、ずっとあなたが好きでした。こんなわたしでよかったら、つきあってくれませんか」と書いてあります。そのとき、もし「この『あなた』って、だれだろう。ああ、うらやましい。あの子からこんなラブレターをもらうなんて、なんて幸せな奴だ」と思うとしたら、よほど鈍感な人物だというしかありません。この場合、彼はこのラブレターを読んだといえるでしょうか。

聖書はイエス様のことが書かれていますが、その作者は神様です。「聖書は、それを書いた人に注がれる聖霊の働きによって神が書いた」というのが、キリスト教の信仰です。そしてそこには、ただ一つのことが書いてあります。それが、今週のことばです。「わたしは、いつもあなたと共にいる。」、「わたしは、あなたが大好きなんだ」ということです。だから、三位一体の神というのは、神様とイエス様と聖霊がひとつになって、「あなたが大好きなんだ」と言っているということなんです。「新しい日常」のなかで、新しい学校生活も始まりますが、このことが「皆から愛されている自分」を感じるよき機会となりますようにお祈りいたします。


2020年6月8日

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