2022/05/19 (THU)

学びの集大成「卒業研究論文」~生徒インタビュー~

立教新座高等学校では、総合的な学習の一環として、高校2年の3学期から約1年間かけて卒業研究論文の執筆に取り組みます。生徒たちは、テーマの設定から執筆を通して、自ら問題を発見し、解決策を模索し発信していく、これからの人生に必要な力を培います。今回は、作業服専門店の成長過程についての論文を書き上げた、2021年度卒業生の髙木洸貴さんにお話をうかがいました。

急成長する企業の販売促進プランを提言。自分の考えを表現する楽しさを知った

髙木 洸貴さん(2021年度卒業)
立教大学経営学部1年次

長期間取り組むからこそ、モチベーションを持って取り組めるテーマを設定

卒業研究論文では、作業服やアウトドアウェアを展開する企業の成長過程と課題について執筆しました。以前から、起業や経営、マーケティングなどについて興味を持っていたのですが、テレビ番組でその企業の経営について特集していたのを見て、「面白い考察ができるのではないか」と考えたのがきっかけです。テーマ設定の前に先行研究を調べたところ、近年急成長を遂げている企業ということもあり、現状の課題などについて分析している論文がほとんどありませんでした。自分なりの意見を交えたオリジナルの論文に取り組めるということも、執筆する上でモチベーションアップになりました。

計画的な調査と執筆が完成後の満足感に直結

高校3年の7月までは野球部の活動に集中し、実際の調査や執筆は部活引退後の8月から始めました。しかし、執筆してから悩まないように、事前準備として論文の全体像を考えたり、テレビ番組やインターネットで情報を得たりしていました。まずは、業界全体のことや他企業について調べたうえで、当該企業について調査・分析を進めていきました。調べていくうちに、企業の認知度が上がっていることはさまざまなメディアで取り上げられていましたが、中学生や高校生に対する調査が行われていないことが分かり、「中高生の認知度と印象」についてのアンケート調査を実施しました。中学時代の同級生や、高校野球部の先輩後輩など、約100名に連絡を取ったところ、企業イメージが昔のままであることがわかりました。そこで、論文では、アンケートの結果を踏まえて中高生への認知度アップという課題に対する解決策、具体的には実際に商品を身に付けてアクティビティができる「体験型店舗」の設置を提言しました。異業種ではありますが、すでに出店している体験型店舗のオペレーションリーダーの方に取材をし、その内容をもとにして、対象企業向けにどのように展開すべきか、という視点でまとめました。まだ誰も発表していないことを、自分なりの解釈で結論づけることができました。

自分自身で考え、判断してきたからこそ得られた思考力

先行研究があまりない点はテーマ設定の決め手でもあったのですが、見つけた資料が参考文献として適しているかの判断が難しく、その点では苦労しました。情報の発信元や書籍の出版元、著者について調べ、信頼できる情報かどうかを判断するといった、情報収集力は鍛えられたと感じています。また、執筆した論文を担当の先生や両親に何度も読んでもらいました。先生からは、一つの文章にたくさん詰め込んでしまう癖があり、言いたいことが伝わりづらいという点を指摘されました。両親は、そもそもこの企業のことを知らなかったので、まったく知らない人でも理解できるような文章にするという視点を得ました。

受験勉強には答えがありますが、卒論には答えがなく、自分自身で導き出さなくてはなりません。立教新座は生徒のことを尊重してくれる「自由」があります。それは、制限がないなかで自分で考えて行動する必要があるということです。そうやって常に自分自身で考え判断してきたからこそ、論文執筆でも自分なりの結論を導き出すことができたと思います。この経験を生かして、大学でも将来の目標に向けて進んでいきたいです。


(2022年3月取材)

髙木 洸貴さんKouki Takagi

立教大学経営学部国際経営学科1年次

2021年度卒業生

卒業研究論文について

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