2023/03/06 (MON)

チャプレンより聖書のことば

それは、信じる者が皆、人の子によって永遠の命を得るためである。神は、その独り子をお与えになったほどに、世を愛された。独り子を信じる者が一人も滅びないで、永遠の命を得るためである。神が御子を世に遣わされたのは、世を裁くためではなく、御子によって世が救われるためである。
(ヨハネによる福音書第3章15~17節)

立教新座中学校・高等学校チャプレン べレク・スミス
神の愛がキリスト教の神髄であることは、どのキリスト教信者も言うでしょう。そして、その愛というのは我々人間から始まったものではなく、神が独り子をこの世に遣わされたことによって我々が愛そのものに触れ、それを知るようになったということもキリスト教信者であればだれもが信じているでしょう。神は、イエスをこの世に遣わされたとき、権力も栄光も富も一切ない状態で遣わされました。それは、人間が神の力と知恵に圧倒されてついて行くことがないためです。神は、力があるものについて行くことを願っているのではなく、心から信じ、愛しているから神について行く人を求めているのです。

富や権力や名誉を何よりも大切にしている人は、神のイエスを通しての目立たない愛に気が付かないのです。小さな羊飼いの村で一人のおとめから産まれた幼子を拝みにくる人は、この世の富と権力と名誉を求めている人ではありません。何か違うものを求めているのです。それは、愛と永遠の命です。

神がわたしたちを愛したのは、わたしたちを罪から救い出すためです。どんな罪人でもイエスを信じることによって救う道が与えられました。この「信じる者」というところを省いて都合よく理解する人はそれなりに多くいますが、救われるためには信仰が必要です。好き勝手に罪に満ちた生活を続ける人は救われませんし、イエスを信じない者も罪から救われることはありません。唯一の神のみ子であるからです。自分の知恵と理解だけで物事を決めて行く人はなかなか真理の道を見いだすことはできませんが、イエスに聞き従い、イエスを信じる者には真理と永遠の命が与えられます。

神の愛を知ることによって人間のかたくなな心が変わることが可能になるのだと思います。わたしたちの一番の問題は環境のことや戦争のことではなく、一人一人が抱えている罪であるというのがキリスト教の考えです。その罪を悔い改め、神の愛を純粋に受け入れる人になることによって、わたしたちは愛を与える人になり、環境の問題であれ、戦争であれ、ハラスメントのことであれ、あらゆる問題が解決されるのです。欲望、貪食、高慢、肉欲、妬みや怒りに捕らわれているのであれば、愛されていることに気が付かないのです。まずは、神の愛に気が付くことからすべての幸いが始まります。

2023年3月6日

お使いのブラウザ「Internet Explorer」は閲覧推奨環境ではありません。


ウェブサイトが正しく表示されない、動作しない等の現象が起こる場合がありますのであらかじめご了承ください。
ChromeまたはEdgeブラウザのご利用をおすすめいたします。