2024/01/09 (TUE)

鉄道研究会 中学生の作品を北海道 森町に贈呈

鉄道研究会 中学生が制作し、「鉄道模型コンテスト 2023 九州大会」(2023年8月)で最優秀賞を受賞したモジュール作品「-10年後の新幹線に負けない- 駅弁で盛り上がる北の町」が、作品のモデルとなった北海道茅部郡森町に贈呈されることとなり、2023年12月23日にJR函館本線森駅構内にて贈呈式が行われました。

左から森駅長 樋口守氏、櫻井さん、森町町長 岡嶋康輔氏
当作品は、鉄道研究会の中学生部員が、鉄道橋や道路橋の柵や建物など、すべてのパーツを手作りで完成させたもの。贈呈式に部を代表して出席した部長の櫻井陽斗さん(中3)は、森町 岡嶋康輔町長や森駅 樋口守駅長などを前に、作品のテーマや特に力を入れたポイント、制作時に苦心したことなどをスピーチしました。

森駅をモチーフとすることは、顧問の荒井雅子教諭(社会科)の「社会課題をテーマにした作品を」との指導により、中学生部員全員で話し合って決定。「いかめし」で全国的にも有名な森駅が、北海道新幹線の札幌延伸時の並行在来線問題によって、将来的に廃駅となる可能性があることを危惧し、部員らの「存続してほしい」との思いを込めて作られました。
8月の「鉄道模型コンテスト 2023 九州大会」には、森町の岡嶋康輔町長が会場に駆けつけ、それをきっかけに今回の贈呈が決まりました。

櫻井さんは、「この作品をきっかけに多くの人たちが森駅に注目してくれたらうれしい。函館本線の旅客継続や、森駅の存続に機運を高めることになったら」と語り、岡嶋町長は、「道外の中学生が並行在来線の問題に着目し、このような素晴らしい作品を制作してくれてありがたい」とお話くださいました。

作品は、2024年1月31日まで森駅にて、以降は、森町役場や公民館にて展示・保管される予定です。
作品や鉄道研究会を紹介するパネルは、櫻井さんが制作
櫻井さんのコメント
部員の皆と「森駅の中に森駅のジオラマが展示されたら良いな」と話していたので、今回、「森駅の中の小さな森駅」が実現したことを大変光栄に思っています。また、贈呈式という晴れがましい席に招待していただき、ありがとうございます。
ちょうど1年前の同じ時期に現地調査で森駅を訪れました。思いも寄らない形で再び訪れることとなりましたが、1年ぶりにもう一度自分の目で眺めた景色は、自分たちがコンテストのために「命をかけて」と言っても過言ではないほど真剣に作り上げたジオラマと一致しました。視界に入る建物の一つ一つに自分たちの絶え間のない努力が連想され、とても感慨深いものでした。
この作品の背景として、北海道新幹線開業に伴う並行在来線(函館本線)の廃止の危機があります。社会全体から見ればこのジオラマの展示は小さなことかもしれませんが、これをきっかけに多くの人が並行在来線の問題に興味を持ち行動を起こすことで、函館本線や森町の未来が少しでも明るいものになってほしいと願っています。多くの人に「森駅の中の小さな森駅」を見に来ていただき、共有していただけると嬉しいです。
作品の紹介文が印字された木製のパネルは、北海道産の道南スギの切り株が使われています。作品を飾るケースとともに森町の地域おこし協力隊の方々が作ってくださいました

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