高みを目指して、突き進む—立教大学 × 立教新座高等学校 フェンシング部

立教大学 野根 良介さん × 立教新座高等学校 鈴木 統吾さん × 立教新座高等学校 橋本 祥英さん

2021/06/23 (WED)

クラブ活動

OVERVIEW

2021年3月に行われた第45回全国高等学校選抜フェンシング大会に、立教新座高校フェンシング部が出場。男子学校対抗(フルーレ)で準優勝という輝かしい成績を収めました。今回は、同部の主将・橋本祥英さんと鈴木統吾さん、立教大学体育会フェンシング部の主将・野根良介さんが、フェンシングの魅力や競技に向き合う姿勢について語り合いました。

(左)立教新座高等学校3年生 フェンシング部 鈴木 統吾さん、(中)立教新座高等学校3年生 フェンシング部 橋本 祥英さん、(右)立教大学社会学部メディア社会学科4年次 フェンシング部 野根 良介さん

密度の濃い練習を意識

野根 私は立教新座高校進学後に自分が熱中できるスポーツを探していたところ、フェンシングに出合いました。これなら自分が輝くことができると直感し、すぐに入部を決めました。2人がフェンシングを始めたきっかけは何ですか?

鈴木 フェンシングをしていた母の影響で、小学校1年からクラブチームに所属していました。高校1年になり、顧問の先生の勧めでフェンシング部に入部しました。

橋本 小学校3年の時、妹が通う体操スクールで偶然見かけてやってみるととても楽しかったので始めました。フェンシング部には中学1年から所属しています。

野根 2人とも長く続けているようですが、競技の魅力はどのようなところにあると感じますか?
立教新座高等学校3年生 フェンシング部 鈴木 統吾さん
鈴木 何と言っても攻撃が決まってポイントが取れた瞬間が好きで、言い表せないほど爽快な気分になります。

橋本 繰り広げられる攻防戦の格好良さは、どのスポーツにも負けていません。また、フェンシングは相手の動きを読んで裏をかくなど頭脳戦の要素もあり、そこに面白さを感じます。

野根 素早い動きの中で相手と駆け引きをして、勝敗を決める。試合もスピーディーに展開するので、短時間でミスを分析して次に生かす力も問われますね。新座キャンパスでは中高大で合同練習を行うこともあり、2人のように実力のある選手と一緒に活動することが大学生への刺激にもなっています。練習において気を付けていることはありますか?

橋本 一人一人の練習への取り組み方や目標が異なる中で、部員全員が競技に対する意識を高く保てるような空気作りを心掛けています。

鈴木 立教新座は「日本一声を出すチーム」と掲げ、声出しによって士気を高めながら練習していましたが、新型コロナウイルス感染症の影響で現在は大声を出せず、活動時間も短くなっています。ただ、部員一人一人が意識して工夫を凝らすことで、密度の濃い練習ができていると感じます。

野根 大学フェンシング部でも、個人の差はありますが、全体として目指すべき目標を理解してもらえるように努力をしています。練習の目的を理論的に説明する一方で、部員の心情に寄り添いコミュニケーションを取る。そうすることで結束力が高まり、練習時間が十分に取れないコロナ禍においても効果的に活動できるはずです。

情熱を注げる喜びを感じて

  • 全国選抜大会の様子。

  • フルーレは、剣で有効面(頭部と四肢以外の胴体部分)を突くことでポイントになる。

野根 2人は21年3月に行われた全国高等学校選抜フェンシング大会に出場していましたね。率直な感想を聞かせてください。
立教新座高等学校3年生 フェンシング部 橋本 祥英さん
鈴木 強豪校ばかりで、正直自信がなかったんです。それでも男子フルーレで準優勝でき、強くなれたのだと実感しました。幼い頃から何となく続けていましたが、フェンシング部に入部してから意識が変わり、「勝ち」にこだわるようになりました。学業や生活の面でも粘り強くなったと思います。

橋本 大会は1チーム5人編成で、1試合3人の総当たり方式で進んでいきます。決勝戦ではリードした状態で僕の番に回ってきましたが、1点差で負けてしまいました。技術だけでなく、普段からの競技に対する姿勢や生活面のほんの少しの隙が敗因になったのではないかと、何度も振り返っています。

野根 大舞台での経験は、人間としての成長にもつながると思います。私も高校時代に全国選抜大会に出場し、自信を持てるようになりました。120%の情熱を注げるものに出合えたこと、努力が実を結んだこと、人生で誇れるような瞬間を体験できたことに、大きな喜びを感じました。今回の2人の経験も自分自身の成長の糧になるはずです。今後の目標は何ですか?

鈴木 全国選抜大会で準優勝だったので、インターハイの団体戦で優勝し雪辱を果たすのが目標です。悔いが残らないよう全力で残り1年を駆け抜けたいです。


橋本 最大の目標は、将来オリンピックに出場すること。今からそこにつなげるために、日常生活における振る舞いから見直し準備を整え、まずは目の前の試合一つ一つに臨みたいです。
立教大学社会学部メディア社会学科4年次 フェンシング部 野根 良介さん
野根 努力を続けることは容易ではありませんが、設備や指導者、先輩後輩関係に恵まれた立教新座は、それがしやすい環境が整っています。熱中できることの喜びや、努力して結果を出す経験を積んで、自分自身の成長を楽しんでほしいと思います。
※本記事は、『立教学院NEWS』Vol.38(2021年5月)の記事を再構成したものです。記事の内容およびプロフィールは、取材当時(2021年4月6日取材)のものです。

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