高校生×卒業生対談~陸上競技部

2022/09/09 (FRI)

クラブ活動

2014年7月に完成した400mトラックと人工芝のフィールドを備えた陸上競技場「セントポールズ・フィールド」では、中高大の陸上競技部が熱心に練習する姿が見られます。今回、陸上競技部を代表して高校3年の今泉隆二郎さん、山崎佑真さんと、立教新座高等学校の卒業生で立教大学駅伝部の主将を務める、コミュニティ福祉学部スポーツウエルネス学科4年ミラー千本真章さんに陸上競技部の魅力について語り合っていただきました。

お互いに高め合いながら生徒主体でまとまるチーム

今泉隆二郎さん(高校3年) × 山崎佑真さん(高校3年) × 立教大学コミュニティ福祉学部4年次/陸上競技部男子駅伝主将 ミラー千本真章さん(2018年度卒業生)
左から山崎佑真さん、今泉 隆二郎さん、ミラー千本真章さん

良いところを認め合い、個性を伸ばす立教新座の強み

ミラー:私は立教新座中学校に入学してから陸上を始めました。中学のころは、正直言って練習熱心ではなかったかもしれません(笑)。でも、中学2年の7月に、「セントポールズ・フィールド」が新設されて、「こんなにすごいグラウンドで練習できるなんて!」と感動し、そこから練習にも気合いが入るようになり、記録も伸びていきました。二人が陸上を始めたきっかけは何ですか?

今泉:私も中学から陸上競技部に入部しました。中学ではスポーツをやりたいと思っていたのと、兄が先に入部していて楽しそうだったので、やってみようと思いました。

山崎:同じく中学からです。小学校の頃からマラソン大会で上位に入っていたので、中学からは部活としてしっかりやっていきたいと入部しました。今泉さんとはそのときからのチームメイトです。私たちが中学1年の時、ミラーさんは高校2年生で長距離キャプテンをされていて、3年生のときは800mでインターハイに出場されましたよね。エースでかっこよく走っていらしたのを今でも覚えています。

ミラー:ありがとうございます。照れくさいですね(笑)。

山崎:6年間の部活動の中で印象に残っていることを教えてください。

ミラー:高校3年の全国高等学校駅伝競走大会埼玉県予選会です。関東大会の出場権を獲得するために6位入賞を目指したのですが、結果は9位でした。私は1区を任され、7位でたすきリレー。「あと30秒速ければ」と悔しさもありましたが、それ以上に、チームが一つになってやりきれたことの達成感が大きく、忘れられない大会になりました。
高校陸上競技部長距離チーム キャプテン 今泉 隆二郎さん(高3)
今泉:私たちも11月の県予選会を目指しています。私は長距離チームのキャプテンを任されているので、チームをうまく引っ張っていきたいのですが、何かアドバイスはありますか。

ミラー:一人で何でもやろうとするのではなく、チームメイトを頼ることが大切だと思います。私は関東大会への熱い思いを同期にうまく伝えられずに、衝突してしまったんです。肩に力が入ってしまったんですね。みんなでチームを作っていこうと役割分担をするようにしてからはさらに団結が強まりました。

今泉:そう考えるようになったきっかけは何ですか。

ミラー:みんなのいいところをどうやって生かすかを考えることがリーダーの役割だと気づいたんです。リーダーだからと一人で引っ張っていこうとするのではなく、みんなが個々にリーダーシップを発揮していこうと。言われたことをやるよりも、自分たちで考えて進むという自由さが立教新座の校風の良いところですよね。今泉さんも、どんどんみんなを頼って意見を聞いてみてください。きっと助けてくれますよ。

今泉:ありがとうございます。キャプテンということで、全部ひとりで抱えこみ、悩んでしまうところがありましたが、メンバー全員でチームを作っていけたらと思います。

山崎:駅伝には高校1年のときに出場しましたが、チーム力が問われる競技だと感じました。あのときチーム一体になれた経験を生かし、今泉さんのサポートをしていきたいと思います。

ミラー:二人は立教新座陸上競技部のどんなところが魅力だと思いますか。

山崎:県予選会で良い成績を残すという目標を追いかけながら、勉強もしっかりやろうという雰囲気がいいなと思います。そうすると、効率的に練習するようになるし、集中力も高まります。

今泉:自分たちで考えて練習を進めているところは他校にはない特長だと思います。また、先輩と後輩のつながりが強いところも魅力だと感じています。練習できついときに先輩たちが励ましてくれて、少しずつ力がついてきたように、私も後輩たちに引き継いでいきたいと思っています。
立教大学コミュニティ福祉学部スポーツウエルネス学科4年 ミラー千本真章さん

中高での経験は心身の基盤に。大学ではさらに飛躍できる

山崎:ミラーさんは立教大学の駅伝チームでも主将を務めていらっしゃいますよね。中高の時とはどんなところが違いますか。

ミラー:マネージャーを入れて部員は60人と、規模はぐんと大きくなりました。中央大学で4年連続箱根駅伝に出場された上野裕一郎さんを監督に迎え、2024年の創立150周年に向けた記念事業「立教箱根駅伝2024」プロジェクトがスタートしています。強豪校出身のチームメイトの存在は大きな刺激です。私は、練習時間を少しでも確保したかったので2年次生から寮に入りました。

山崎:中高での経験が生きていると感じることはありますか。

ミラー:チームメイトとのコミュニケーションの取り方は、高校でキャプテンを務めたときの経験が大いに役立っています。自分の思いを伝えながら、周りを巻き込んで良いチームをつくりたいと奮闘しているところです。何より、中高で心と体の基盤を作れたことが大きいです。それがあるからこそ大学で成長できると思います。

今泉:ミラーさんの今後の目標を教えてください。

ミラー:絶好調だった大学3年の時にケガで休養して、つらい時期を過ごしました。まだ本調子ではないのですが、2022年5月の日本選手権でセカンドベストを出すことができたので、秋に行われる第100回箱根駅伝予選会を突破できるよう全力を尽くすつもりです。また、経験を生かせるよう、中学校と高等学校の体育の教員免許を取得しています。二人はいかがですか。
高校陸上競技部長距離チーム所属 山崎佑真さん(高3)
山崎:私も教員免許を取得したいと考えています。大学でも陸上を続けるかどうか考え中ですが、1年、2年の県予選会で5区を走らせていただいたので、今年もレギュラー入りして、チームに貢献したいです。

今泉:まずは、チームが一丸となって大会に臨めるように、キャプテンとして頑張っていきたいです。また、これまで2年間補欠だったので、今年こそはメンバーに選ばれたいです。すべてやり切った後、大学でのことを考えたいと思っています。

ミラー:期待していますよ。大学へもぜひ、練習しに来てください。お互いベストを尽くしましょう!

(2022年7月取材)

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