第38回化学クラブ研究発表会 金賞受賞
2021/05/10 (MON)
クラブ活動
OVERVIEW
化学部の高校3年生 安田大介さんと根岸虎太郎さんの研究「テルミット反応の反応熱の求め方」が、第38回化学クラブ研究発表会(主催:公益社団法人 日本化学会関東支部 後援:文部科学省)で金賞を受賞しました。安田さんは中学2年生から、根岸さんは高校1年生からそれぞれが進めていた研究の成果が実を結びました。受賞の感想などをうかがいました。
独創的な発想で研究を推進
高校3年 安田大介さん・根岸虎太郎さん
第38回化学クラブ研究発表会 金賞受賞
研究テーマ「テルミット反応の反応熱の求め方」
研究テーマ「テルミット反応の反応熱の求め方」
きっかけは理科の自由研究
安田さん
中学2年生のとき、資料集を見ていたら熱に関する化学反応について興味を持ち、その年の自由研究で「ヘスの法則」の検証に取り組みました。それを見た理科の島野誠大先生に「もっとオリジナリティのある研究をしてみれば」と言われたことから、テルミット反応について理科部の活動の中で取り組むことにしました。高校生までに学ぶ事柄を用いて、反応を理論だてていく手法で検証を進めていき、中学3年生のときにまとめた「熱化学方程式を用いたテルミット反応の反応熱の求め方」は、「第36回化学クラブ研究発表会」で銅賞を受賞することができました。そのときも根岸さんがサポートしてくれたのですが、今回、協同研究というかたちで発表し、一通り研究がまとまった状態で金賞を受賞できたことはより一層嬉しく思います。私たちの研究の特徴は高校までの知識で説明がつくことですが、中学生のときから理科部顧問の齊藤太郎先生などにサポートしていただいたおかげでここまで進められました。
中学2年生のとき、資料集を見ていたら熱に関する化学反応について興味を持ち、その年の自由研究で「ヘスの法則」の検証に取り組みました。それを見た理科の島野誠大先生に「もっとオリジナリティのある研究をしてみれば」と言われたことから、テルミット反応について理科部の活動の中で取り組むことにしました。高校生までに学ぶ事柄を用いて、反応を理論だてていく手法で検証を進めていき、中学3年生のときにまとめた「熱化学方程式を用いたテルミット反応の反応熱の求め方」は、「第36回化学クラブ研究発表会」で銅賞を受賞することができました。そのときも根岸さんがサポートしてくれたのですが、今回、協同研究というかたちで発表し、一通り研究がまとまった状態で金賞を受賞できたことはより一層嬉しく思います。私たちの研究の特徴は高校までの知識で説明がつくことですが、中学生のときから理科部顧問の齊藤太郎先生などにサポートしていただいたおかげでここまで進められました。
今後は、他大学受験を考えているので、まずは目の前の受験勉強に全力で取り組み、大学以降でも中高の経験を生かせたらいいなと考えています。
立教新座の理科系クラブ(化学部、観測部、生物部、理科部)の部員たちは、派手な実験から、野外での活動、一見地味でも奥が深い基礎的な研究など、さまざまな領域で活動をしています。理科は分野が広い分、人によってそれぞれ違った個性や良さが表れます。私も部活動で年齢関係なくさまざまな学年の部員から学ばせていただいたことがたくさんありました。今後は自分の研究での経験を他の部員に伝えていけたらいいなと考えています。
立教新座の理科系クラブ(化学部、観測部、生物部、理科部)の部員たちは、派手な実験から、野外での活動、一見地味でも奥が深い基礎的な研究など、さまざまな領域で活動をしています。理科は分野が広い分、人によってそれぞれ違った個性や良さが表れます。私も部活動で年齢関係なくさまざまな学年の部員から学ばせていただいたことがたくさんありました。今後は自分の研究での経験を他の部員に伝えていけたらいいなと考えています。
それぞれのアプローチ方法で検証
根岸さん
私は、実験して起こった反応そのもののデータを検証する方法でアプローチしました。どのような実験をすれば良いのか実験方法から考え、実験装置はホームセンターで調達した材料を使って自作しました。塩素が発生する危険な実験なのでその点を注意しながら進めました。口頭発表は、zoomによる発表10分と質疑応答5分。短い時間で正確に伝えられるよう、文章をできるだけ簡潔にするなどパワーポイントの作成にも工夫しました。審査員である化学の第一人者からの指摘は厳しく、特に、私の実験の精度に関する質問が多かったので、安田さんには申し訳なかったなと思っていました。そんなこともあり、結果発表で一向に名前が挙がってこないことで受賞は逃したと思っていて、金賞で呼ばれたときは驚きました。
私は、実験して起こった反応そのもののデータを検証する方法でアプローチしました。どのような実験をすれば良いのか実験方法から考え、実験装置はホームセンターで調達した材料を使って自作しました。塩素が発生する危険な実験なのでその点を注意しながら進めました。口頭発表は、zoomによる発表10分と質疑応答5分。短い時間で正確に伝えられるよう、文章をできるだけ簡潔にするなどパワーポイントの作成にも工夫しました。審査員である化学の第一人者からの指摘は厳しく、特に、私の実験の精度に関する質問が多かったので、安田さんには申し訳なかったなと思っていました。そんなこともあり、結果発表で一向に名前が挙がってこないことで受賞は逃したと思っていて、金賞で呼ばれたときは驚きました。
今後は、実験の改良をしながら卒業研究論文にまとめていきたいと思います。立教新座の理科系クラブは、自分が興味を持ったことを自由に突き詰めていける環境があります。後輩たちにも好きなことに取り組んでほしいと思います。
化学クラブ研究発表会は、日本化学会関東支部内(東京・神奈川・千葉・埼玉・茨城・栃木・群馬・新潟・山梨の各都県)の中学校・高等学校の化学クラブまたは理科クラブの生徒が、化学に関する実験、観察結果、研究成果などを発表するもので、今年度は口頭発表21組、ポスター発表27組が参加。安田さん、根岸さんは口頭発表部門に応募して、その頂点となる金賞を受賞しました。本校化学部は、2018年度に当時高校2年生の関根幹人さんが「コバルト錯体の合成と分析」で銀賞受賞しています。また、本校理科部でも、2019年度に当時中学3年生の安田さんが「熱化学方程式を用いたテルミット反応の反応熱の求め方」で銅賞を中学生で初めて受賞しています。
2019年に安田さんが関根さん、齊藤太郎先生と鼎談した記事はこちら。
2019年に安田さんが関根さん、齊藤太郎先生と鼎談した記事はこちら。
安田大介さん
立教新座高等学校3年生
化学部所属
公益社団法人 日本化学会関東支部主催「化学クラブ研究発表会」
2019年度 銅賞受賞
2021年度 金賞受賞
根岸虎太郎さん
立教新座高等学校3年生
化学部所属
公益社団法人 日本化学会関東支部主催「化学クラブ研究発表会」
2021年度 金賞受賞
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