2019/07/07 (SUN)

OBインタビュー~脚本家・山浦雅大さん~

縁や運の大切さを実感

5月に本校で実施したOB講演会では講師として登壇。「脚本家」という職に興味を持つ高校1年生にご自身の仕事内容や「脚本とは・・・」といったことを熱く語ってくださいました。

立教新座では生涯の友に出会えた

—現在のお仕事の概要を教えてください。
脚本家です。主にTVドラマや映画の脚本を書いています。最近の仕事はドラマでは『家政夫のミタゾノ』や『Missデビル』、映画では『ハルチカ』『亜人』などです。今は、7月16日からスタートする連続ドラマ『TWO WEEKS』(カンテレ・フジテレビ系火曜9時放送)の脚本を書いています。

—脚本家を目指したきっかけを教えてください。
もともとは映画監督になりたかったんです。映画が好きでよく観ていました。岩井俊二さんの作品は特に好きでしたね。大学3、4年次生のとき、これから何をやりたいかと考えて、真っ先に頭に浮かんだのは映画監督の仕事でした。とはいえ、直結する道が開けている領域ではないので、いずれ役に立つだろうということで、21歳でシナリオスクールに通い始めたんです。そこで脚本の勉強を始めて、24歳の時に「ヤングシナリオ大賞」をいただきました。そこから脚本の仕事をいただくようになり、現在に至っています。
—仕事をするうえで心がけていることは?
脚本家というと、一人で黙々と執筆しているイメージがあるかもしれません。確かに基本的なストーリーを作り、物語を設定していくという仕事が基盤にあるのですが、それが形になるまではテレビ局側のスタッフや宣伝広報の方など、多くの人が関わります。そのため、良い作品をつくるために良好なチームワークを保つように心がけています。その過程で、当初のイメージとは全く違う作品ができあがることもありますが、それもまた楽しく、この仕事の醍醐味だと思います。

—立教新座での思い出は?
高校では、S.P.F.(文化祭)の時期だけ演劇部で活動していました。勉強に没頭したという記憶はあまりないのですが(笑)、時間がある時は図書館によく通っていました。自転車が好きで、高3の夏に、友だちと二人で京都に自転車旅行に行ったのを覚えています。立教新座の友人たちとは今でも時間が合えば食事に行ったり、麻雀をしたりします。お互いの仕事の話や家族のことなど、話す内容は随分変わりましたが、会うと学生時代に戻ったように話が弾みます。今でも心から笑いあえる友だちがいることは幸せなことですね。

—立教新座での経験が現在に生かされていると感じることはありますか?
今でも趣味にしている読書や自転車は高校生の頃に深くはまったものです。また、高校時代の友人とはずっと親しくしているので、立教新座で生涯の友と出会えてよかったと思います。

—在学中の後輩たちへメッセージをお願いします。
僕はエンターテインメントの世界で仕事をしていて、運や縁の大切さを実感しています。それらを掴めるかどうかは、目の前のことを一生懸命がんばるしかありません。歯車がかみ合うときがきっと来ますので、あきらめずに自分の目標を描き続けてください。

山浦 雅大 さんMasahiro Yamaura

脚本家

1996年 立教高等学校卒業
2000年 立教大学文学部日本文学科卒業
2002年 第14回フジテレビヤングシナリオ大賞受賞

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