2020/05/13 (WED)

約1年かけて書き上げる卒業研究論文~生徒インタビュー~

総合的な学習の一環として高校2年の3学期から1年間をかけて取り組む卒業研究論文の執筆は、立教新座の教育の特長の一つです。幼いころから大規模なインフラ設備に興味を持っていた金井大和さんは「高速道路の老朽化」を題材に、6万字を超える論文『老朽化した道路インフラの対抗策~既存の道路インフラから生み出す「革新的な道路インフラ」~』を書き上げました。執筆にあたっての感想をうかがいました。

調査と推敲を重ね、納得のいく論文を完成

金井大和さん(2019年度卒業)
東京理科大学理学部第一部応用化学科1年

自分の意志で決めた執筆テーマ。生活に欠かせないインフラ設備を調査

幼い頃から鉄道や高速道路など、人々の生活の基盤である大規模なインフラ設備に興味がありました。取り組む前から、卒業研究論文は「インフラ設備について書きたい」と考えていたこともあり、テーマを決めるときにあまり迷いはありませんでした。さまざまなインフラ設備の中でも、普段から報道で目にすることも多く、自分たちの生活に密接な「高速道路の老朽化」を題材に設定。高速道路と周辺環境の調査を行い、調査結果を元に老朽化対策の提案をまとめました。
『2020年度 卒業研究論文第18集』より

先生からのアドバイスを胸に、挫折を乗り越え自分らしく執筆できた

執筆当初は、「環境調査」や「老朽化対策の提案」という内容とは全く異なる構成で論文を作成していました。理系分野が得意だったことから、科学的に高速道路の分析や調査をしたかったのですが、思うようにいかずに挫折してしまいました。その間、自分が立てた計画と論文の内容がずれていくことに焦りを感じ、主査の先生に何度も相談しました。相談を重ねる中で最も印象に残っているのが、「国土交通省の役人になって、実際に道路の建て直しに取り組むつもりで書いてごらん」という先生の一言です。この言葉をきっかけに、「自分だったらどんな方法で老朽化を止めるか」という視点を持って、調査を進めることができました。

また、論文を書く上で必要な構成形式についての指導も、僕にとっては大きな学びとなりました。授業でレポートを提出する機会は何度もありましたが、論文のように体裁が重要なものを書くのは初めてでした。構成の考え方や執筆の細かいルール、注釈のつけ方などを教えていただいたことで、社会に出てからも通用する書く力が身に付いたと思います。
論文全体の方向性や調査の方法、結論の導き方など、先生方のアドバイスによって完成させることができたと感じています。

自らの「好き」を追究する重要性を実感

卒業研究論文の執筆経験により、好きなことを追究する重要性を強く実感しました。執筆中には、完成するか分からず不安になることもありましたが、興味のあった「インフラ」について一貫して調べたからこそ、このような実感が得られたと考えています。最終的に6万字を超える論文として提出できたことは、これからの学びにおける大きな自信になりました。卒業後は大学で応用化学について知識を深める予定です。将来インフラ整備に携わることを目標に、大学では卒業研究論文で学んだことを最大限に生かしていきたいです。

取材:2019年12月

金井 大和さんYamato Kanai

東京理科大学理学部第一部応用化学科1年

2019年度卒業生
金井さんの論文『老朽化した道路インフラの対抗策~既存の道路インフラから生み出す「革新的な道路インフラ」~』は、『2020年度 卒業研究論文第18集』に全文と英文でまとめられた要旨が掲載されています。

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