2020/10/14 (WED)

コロナ禍における立教新座の教育~高校教員インタビュー~

最終学年を迎えた生徒たちを全力で支えたい

高校3年担任/社会科教諭 石和田京子先生
高校3年担任/社会科教諭 石和田京子
最終学年を迎えている高校3年生を受け持っていますが、今年は新型コロナウイルスの影響で、例年とはまったく異なる環境の中で4月の新年度を迎えました。

できるだけ不安なく新年度をスタートできるよう、3月下旬には生徒たち一人ひとりに電話をしました。3年生は大学進学に大きく関わる自由選択科目の講座を決定する作業と、卒業研究論文の指導を受ける主査の講座を決定する作業とがあり、不安や迷いを抱えていることが多いものです。生徒本人だけでなくご家族ともコミュニケーションを取ることで、生徒と保護者の不安をできる限りやわらげるように努めました。

本来なら、学校で希望する講座を紙に書いて提出してもらうのですが、今年は生徒たちが登校できない状況の中、すべてオンラインによる作業となりました。3年生の生徒一人ひとりについて、3〜5講座を決定していく作業はかなり大変でした。卒論の主査の講座を決定する際は、特に気を遣いました。一人の教員につき、指導できる生徒が10名程度ですから、希望者が多ければ抽選となります。抽選に漏れた生徒に対して、できるだけ彼らの希望に沿った講座を選択できるようアドバイスを行いたかったのですが、オンラインのため、例年のようにきめ細かく話しをする機会が持てず、もどかしい気持ちでした。
自由選択科目「日本史演習」授業動画より
5月中旬からはオンラインによる授業の配信を始めました。私自身のオンライン授業の準備も、手さぐりの状況から始めました。他教科の先生の授業を参考に、試行錯誤しながら動画撮影をしました。担当する複数の科目の動画を毎週新たに準備する作業は、かなりの労力を要するものでした。

高校3年生は、クラスも担任も2年生からの持ち上がりで、部活動でも2年間共に過ごしてきた仲間がおりますので、すでに生徒たちの人間関係が形成されていたことが良かったと思います。直接会うことは叶わなくても、すでに慣れ親しんだ関係が築かれていました。担任としては、生徒たちが登校できない期間、生活のリズムやメンタル面が心配でしたので、オンラインで行ったHRを工夫しました。

クラスのすべての生徒たちと週に一度はオンラインでつながり顔を見て声を聞くようにするため、生徒たちを8~9人ずつに分けて、曜日替わりでHRを行うようにしました。少人数にしたので、生徒一人ひとりの声に十分に耳をかたむけることができました。生徒たちがこれから勉強に向きあう朝の時間に、家の中でできる気晴らしのアイディアを尋ねるなど、生徒たちの気持ちが前向きになるようなHRを心がけました。

5月中旬から分散登校が始まった6月中旬までの約1か月の間、オンライン授業とオンラインHRを経験したことで、「どんな状況でも何かしら生徒たちとつながる方法はある」ということがわかりました。一斉登校が始まった2学期からもできるだけ一人ひとりの生徒に声をかけ、フォローアップが必要な生徒には面談も行うなど、彼らに寄り添った指導をしていきたいと考えています。

今後の状況も不透明で、大学進学に直結する英検など外部の試験が予定どおり実施されるのかもわかりません。学校としては生徒本人やご家族の不安をしっかりと受け止め、日々の学習や大学進学に向けた適切な指導を行っていきたいと思います。

立教新座の学び

立教新座中学校・高等学校では、自由と自律の精神のもと、学校生活のさまざまな局面で、自ら学び考える教育が貫かれています。そうしてつかんだ自分自身のテーマを探究し、解決を模索していく力と豊かな人間性を養います。