2024/12/13 (FRI)

高校3年生「人権学習」を実施。卒業後も見据え、人間の権利を考える

12月4日、高校3年生を対象とした人権学習を“ジェンダリスト”として活動する「ミュータントウェーブ」の皆さんを講師に迎え実施しました。「多様性への気づき」をテーマとしたダイアローグ式の講演を通して、自他の基本的人権への理解と将来の自己実現について考えました。

左から おおちゃん、あさひ、まさの3人のユニット「ミュータントウェーブ」の皆さん
立教新座中学校・高等学校では中学1年から毎年「人権学習」の機会を設けており、各学年でテーマを設定した講演会を実施しています。

2024年度 高3学年では、卒業を間近に控えたこの時期に「高校卒業後どのように自己実現を図るのか」「これから出会う多様な人々とどのように人間関係を築いていくのか」を考える機会として、また、中高を通して行ってきた人権学習の集大成として広い意味での人間の権利について考える機会として、「多様性への気づき」をテーマとした講演会を開催しました。

講演者は、“ジェンダリスト”として活動するトランスジェンダー3人のユニット「ミュータントウェーブ」の皆さん。元なでしこリーグのサッカー選手で引退後は男性に戸籍を変更したトランスジェンダー当事者として、「自分を愛せる世界の実現」をvisionに掲げ、SNSやメディア出演、企業・教育・自治体の伴走など、多様な形を通してジェンダーや一人一人の違い・ 自分の中の多様性について考えるキッカケをPOPに発信されています。

当講演は、事前に集まった生徒からの質問に答えるかたちで進む中で、生徒同士で話し合うワークの時間を設けるダイアローグ形式で進められました。
講演後、「多様性を尊重するとはどういうことか、実践できることはなにか」という問いに対して生徒からは、「知ることを怠らないことが大事だと思う。自分を大事にしながら、異なる立場の人を知っていきたい」「まずは、自分を認めることから始めたい」「アンコンシャス・バイアスにとらわれず、自由な幅広い視点で物事を見ていきたい」といった回答があり、「多様性」とは、ジェンダーに関することだけではなく、自分自身を含めた人それぞれの「生き方」なのだと新たな気づきを得たようでした。

当講演会は、公益財団法人 上廣倫理財団の助成を得て開催されました。

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