2025/02/03 (MON)

チャプレンより聖書のことば

パウロは、自費で借りた家に丸二年間住んで、訪問する者はだれかれとなく歓迎し、全く自由に何の妨げもなく、神の国を宣べ伝え、主イエス・キリストについて教え続けた。
(使徒言行録第28章30~31節)

立教新座中学校・高等学校チャプレン ベレク・スミス
使徒聖パウロはギリシア地方で福音を述べ伝えているときに逮捕され、最終的にはローマに連れて行かれ、そこで2年間裁判を待ちながら生活しました。聖パウロが述べ伝えた福音は聖書に明確に書き残されており、パウロがたどった道も記されています。この学校にセントポールズという名を付けたウィリアムズ主教もそのことを日々心に留めていたことでしょう。イエス・キリストは昇天される前に弟子たちに残した最後の言葉は次の通りです。

「わたしは天と地の一切の権能を授かっている。だから、あなたがたは行って、すべての民を弟子にしなさい。彼らに父と子と聖霊の名によって洗礼を授け、あなたがたに命じたことをすべて守るように教えなさい。私は世の終わりまで、いつもあなたがたと共にいる。」(マタイによる福音書第28章18~20節)

聖パウロは回心した後、イエスの命令に従い、全世界の人々にイエスのことを伝えました。これは、聖パウロがいうように「イエスの御名によって天上のもの、地上のもの、地下のものすべてが膝をかがめ、すべての舌が「イエス・キリストは主である」と告白して父なる神が崇められるためです。」(フィリピの信徒への手紙第2章10~11節)

ウィリアムズ主教が伝えようとした道は漠然としたものではなく、とても明確な道です。それは聖パウロが伝えた道でもあります。すべての人がイエスを信じ、洗礼を受けてイエスに従う道です。この道を伝えるためにウィリアムズ主教は教会だけではなく、医療施設や学校をも設立したのです。

ウィリアムズ主教は己を伝えずに聖パウロが示した道を伝えようとしました。その道を歩むためにはまず、ウィリアムズ主教の像をはじめとしてすべて妨げになるものを取り除き、原点に戻る必要があります。これが本来のセントポールズとしての使命です。

立教学院の特祷には次のように書いてあります。

「教える者も教えられる者も共にへりくだって知恵のもとである主を知り、主の知恵によって、わたしたちのうちに備えられている永遠の道を見出し、その道を歩ませてください。」

この学校で教える者が主を知ることがなければ、教えられる者と共に永遠の道を見出すことはできません。どのようにしてこのようなことが実現できるのでしょうか? それとも、この学院の特祷を変える必要があるのでしょうか?

2025年2月3日

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