OBインタビュー~自主自律の精神で動くことの大切さ

2022/12/21 (WED)

卒業生インタビュー

自主自律の精神で動くことの大切さ

伊藤 太一さん(2013年度卒業生)
清水建設株式会社
九州支店 総務部 人事グループ 所属

高校時代のやりとりが就職先の決め手に

私は、清水建設株式会社の九州支店で、人事に関する仕事をしています。九州全県と沖縄が管轄で、採用面接や社員教育、人事評価の取りまとめ、震災対策などが主な業務です。建築・土木工事の全体を請け負う会社なので、一つひとつの工事が無事に終わり、お客さまの手に渡ったときは心から安心します。

私が清水建設を就職先に選んだきっかけのひとつは、立教新座の校舎建て替えを同社が担当していたことです。高校3年、私が学友会長を務めていたときの文化祭は工事期間中に実施されたうえに、当日は台風直撃の予報。私は、どうやってお客さんの安全を確保するかについて清水建設の担当の方々と話し合うことになりました。
高校生である私の意見に真摯に耳を傾け、工事を止めてくれたり、通路を作ってくれたり、力を貸してくださったおかげで文化祭は大成功でした。その時の社員のみなさんの誠実な対応が心に残ったのと、もともとインフラに関する仕事がしたかったことが重なり、清水建設への就職を希望したのです。

支えとなった自主自律の精神

「伊藤に学友会長になってほしい」。友人からの推薦がきっかけで学友会長に立候補しました。会長に選ばれてまず驚いたことは、部活の予算を私たち生徒が管理することです。全体の予算が決まっている中で各部からは「もっと予算がほしい」と言われるわけで、その折衝はとても大変でした。その中で学んだのは、「伝え方・表現方法で話の流れは変わる。感情的にならずに、根拠を丁寧に示すことで、相手と冷静に、よい交渉ができる」ということです。お互いが納得して前に進めていくようにしていました。

一番思い出に残っているのは、先ほど話した文化祭当日のエピソードです。天気予報通り、午前中は大雨。午後には晴れ間が出たもののフィールドが水浸しで、毎年恒例だった花火大会が中止になりそうでした。そこで、野球場から土をフィールドに運ぼうということになったのですが、私たちが呼びかけると大勢の生徒たちが快く引き受けてくれて、無事、花火を打ちあげることができました。協力してくれたみんなと、それを見守ってくださった先生のおかげです。感動して泣きながら花火を見上げたことは今でも忘れられません。

学生時代の経験はすべてプラスになる

大学では、立教新座を卒業して活躍する仲間たちを記事を通して応援したいと、体育会機関紙「立教スポーツ」編集部に所属しました。高校でのつながりが大学でも続き、同じ時間を過ごせることは大学一貫校ならではの魅力だと思います。3、4年生では編集長を務め、同時に体育会委員長を兼務するなど、いろいろな役職を経験させていただく中で、基盤になったのは、学友会長時代の経験です。人との話し方や自身で考えて行動を起こすことの大切さは、卒業して、今の仕事にも生かすことができています。

中高大で、気の置けない仲間とのつながりもできました。私は、立教新座で相手の良いところを尊重してくれる友人と出会えたことが本当に幸運だと思っています。お互いに就職してなかなか会うことができなくなっても、近況報告をすれば盛り上がりますし、何より多くの思い出を共有できていることは貴重です。

立教新座の生徒の良いところは、何かをやるときに瞬発力があるところだと思います。それは、普段から自分で考えて行動する、自主自律の精神があるからこそです。学生時代のどんな経験もその後の生き方にプラスになるでしょう。みなさんも、自分で考え、「これだ!」と思ったことに一生懸命取り組んでいってください。

(2022年9月取材)

伊藤 太一さんTaichi Ito

清水建設株式会社 九州支店 総務部 人事グループ 所属

2011年 立教新座中学校卒業
2014年 立教新座高等学校卒業
2018年 立教大学経済学部会計ファイナンス学科卒業
2018年 清水建設株式会社に就職

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