「続けたからこそ見える景色がある」
-立教中・高・大の野球部を経て、東京六大学野球審判員へ-

卒業生が語る立教新座で培ったMY SPIRIT~OBインタビュー~竹内 健太朗さん

2023/07/13 (THU)

卒業生インタビュー

OVERVIEW

立教新座中学から立教大学を卒業するまで野球部に所属した竹内健太朗さん。在学中、選手としてグラウンドに立つことはかないませんでしたが、野球部の一員としてチームを盛り上げ、東京六大学野球2017年春季リーグ戦では立教大学の優勝を学生コーチとして支えました。
現在、一般企業に勤めながら東京六大学野球審判員として活動する竹内さんに、学生時代の思い出や野球への思いについて伺います。

竹内 健太朗さん(2013年度卒業生)/ 東京六大学野球審判員
竹内 健太朗さん

野球に打ち込んだ中高6年間。環境にも恵まれた

子どもの頃から野球が好きだったので、中学受験が終わったら野球がしたいと思っていました。立教新座中学校の野球部で、未経験者は僕を含めて数えるほど。レギュラーどころか、ベンチ入りすらできませんでした。高校でも続けようかどうか迷ったのですが、仲間が「野球が好きなら高校でも一緒にやろう」と声をかけてくれたこともあって、高校卒業まで野球を続けました。

立教新座中高の野球部は、選手も補欠も関係なく対等です。試合に勝ったら共に喜び、練習の後も、みんなで楽しく話しながら帰る、厳しすぎず、熱量のある雰囲気でした。練習のメニューやルールを自分たちで決められるところも魅力的で、この時に身につけた、自由にする分、責任も取るという姿勢は社会人になった今も役に立っています。

大学では、学生コーチとして選手を支える

大学でも野球を続けることは決めていましたが、立教大学の野球部へは全国から強豪選手が集まってくるので、ますます僕が試合に出るのは難しい。そこで、大好きな野球に関わりながらチームを支えたいと、3年次に学生コーチに転身しました。学生コーチは、大学野球ならではの仕事で、選手の練習メニューを考えたり、監督と選手の意思疎通をサポートしたりします。僕は、選手が少しでも良い練習ができるように、筋トレの仕方など猛勉強し、そして、選手と多くの時間を過ごせるように、練習前は誰よりも早くグラウンドへ向かいました。

大学4年次、立教大学は東京六大学野球春季リーグ戦で、18年ぶりに優勝。全日本大学野球選手権大会でも59年ぶりに優勝しました。全日本の決勝戦の前日、僕らデータ班は徹夜で試合データを分析して選手をサポートしました。池袋で行われた優勝パレードでは、学生コーチという立場なのにオープンカーに乗せてもらえて、車上から見た景色は忘れられません。選手になれなくても、10年間、野球を続けてきたことを誇りに思った瞬間でした。
学生コーチのころから審判講習会に参加していたこともあって、監督や先輩に推薦していただき、2022年の秋季リーグ戦で審判員としてデビュー。現在は、会社員と両立しながら、審判の腕を磨いています。審判員の魅力は、一番近くで試合を観られることと、選手、監督らと一緒に試合をつくっていけるところ、そして立教大学の代表として憧れの神宮のグラウンドに立っているということです。夢は、満員の早慶戦で審判をすることですね。そして、大学野球をはじめ、アマチュア野球全体が盛り上がるように審判活動をしていきたいです。

続けてきたからこそ、胸を張れる

中高大とずっと野球を続けてこられたのは、何より野球が好きなのと、少しずつでも上手になっている手ごたえがあったからです。人と比べる必要はなく、自分が成長できているのだから途中であきらめたくなかった。もし、途中で野球部をやめていたら、こうして誰かに話すこともなかったでしょう。やりたいことを最後までやり遂げたからこそ、今も胸を張って話せるのだと思います。

みなさんの中でも、「これを続けていて意味があるのかな」と思っている人がいるかもしれません。でも、大人になれば、「続けていてよかった」と思える日がきます。特に、立教は横のつながりが強いので、OBの方に会うこともしょっちゅうです。そのとき、「立教でこんなことをやっていました」と言えることはきっと武器になりますよ。

(取材:2023年6月)
※神宮球場での審判中の写真は、戸田優輝さん(@lily_bbp)にご提供いただきました。

竹内 健太朗 さんKentaro Takeuchi

東京六大学野球審判員

2013年度卒業生

2011年3月 立教新座中学校卒業
2014年3月 立教新座高等学校卒業
2018年3月 立教大学経済学部卒業
2018年4月 一般企業へ就職
2022年9月 東京六大学野球の審判員としてデビュー

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