立教新座での経験が、
経営者としての原点につながる
~OBインタビュー~小川 嶺さん
2023/09/21 (THU)
卒業生インタビュー
OVERVIEW
株式会社タイミーの代表取締役として注目を集める小川嶺さん。大学2年のころにたった数人で起業した会社は、今では従業員数700人を抱えるほどの成長を遂げました。
小川さんは、経営者としての原点は立教新座での学びにあると言います。中高時代の思い出について伺いました。
小川 嶺さん(2015年度卒業)/ 株式会社タイミー代表取締役
起業家に必要なのは好き嫌いせず、多彩な経験を重ねること
大学2年のときに、株式会社タイミーという会社を起業しました。「働きたい時間」と「働いてほしい時間」をマッチングするスキマバイトサービス「タイミー」の運営をしています。7月現在、約500万ユーザーに登録されており、起業時に5人ほどだった社員も、今では従業員数700人を超えるまでに成長しました。
実は、タイミーの前にアパレル会社を立ち上げたものの、事業の継続を断念した経験があります。周囲の意見を聞いて軌道修正しているうちに、自分のやりたいビジネスから遠ざかっていったからです。初めての大きな挫折で、当時は「起業に向いていないのかも」と落ち込みました。その後、単発のアルバイトをする中で、「面接や給与の受け取りの手間がわずらわしい」と感じたことからタイミーが生まれました。アパレル会社を断念した経験から、ユーザー目線に立つこと、自分の信じた信念を貫くことの大切さを実感しました。これは、経営者としての今につながっています。
実は、タイミーの前にアパレル会社を立ち上げたものの、事業の継続を断念した経験があります。周囲の意見を聞いて軌道修正しているうちに、自分のやりたいビジネスから遠ざかっていったからです。初めての大きな挫折で、当時は「起業に向いていないのかも」と落ち込みました。その後、単発のアルバイトをする中で、「面接や給与の受け取りの手間がわずらわしい」と感じたことからタイミーが生まれました。アパレル会社を断念した経験から、ユーザー目線に立つこと、自分の信じた信念を貫くことの大切さを実感しました。これは、経営者としての今につながっています。
立教新座では、現在、起業家をめざす生徒が増えていると聞いて驚くと同時に嬉しく感じています。さまざまな日本を代表する企業の方とお話する機会があり感じたのは、経営者に必要なことは、「食わず嫌いせずに何事にも挑戦すること」。事業のアイデアは自分が体験したことから生まれます。だから、どれだけ多くの経験をしたか、知識があるかが大切です。私もまだまだ立ち止まらず学び続けています。皆さんも、若い時期に、数多くの経験を積んでください。志と体験によって、見えてくる世界が変わると思いますよ。
また、立教新座では、高3で立教大学のリーダーシッププログラムである「立教GLP」を受講することができ、わたしも履修しました。これは実際にある企業から出された課題に少人数のグループワーク形式で取り組むものです。うまくいかないとき、チームでその理由を追求していくことで課題解決力を養うことができ、起業するうえでも参考になりました。
また、立教新座では、高3で立教大学のリーダーシッププログラムである「立教GLP」を受講することができ、わたしも履修しました。これは実際にある企業から出された課題に少人数のグループワーク形式で取り組むものです。うまくいかないとき、チームでその理由を追求していくことで課題解決力を養うことができ、起業するうえでも参考になりました。
経営者の視点を育てたのは、学友会会長のときに開催したイベント企画
中学・高校時代で思い出に残っているのは、高2の3学期から学友会(生徒会)会長を務め、さまざまな企画を考案し、実践した経験です。たとえば、体育祭は一から立ち上げ、さまざまな種目を企画しました。企画を通すには、担当の先生や学友会のメンバーを説得するほか、「イベントを盛り上げてくれる人」を見極めて話を持ち掛け、協力してもらうことも必要です。リーダーシップ論で大切なのがフォロワーシップであるように、1人で集団をリードするのではなく、みんなで一緒の目線に立ってイベントをつくっていく大切さを知ることができました。
S.P.F.(文化祭)では、来場者数を増やすことを目標にかかげました。そこで、地元の方にもっと来場していただこうと考え、縁日やビンゴ大会などを開催。ターゲット層を地元住民に絞り、近隣の保育園や商店街にチラシを配るなどの工夫をして、来場者数を例年の1.5倍に増やしました。
S.P.F.(文化祭)では、来場者数を増やすことを目標にかかげました。そこで、地元の方にもっと来場していただこうと考え、縁日やビンゴ大会などを開催。ターゲット層を地元住民に絞り、近隣の保育園や商店街にチラシを配るなどの工夫をして、来場者数を例年の1.5倍に増やしました。
中高ではサッカー部に所属し、朝昼放課後とサッカー漬けの日々でした。今ではサッカー場が人工芝になっていて羨ましい限りです。立教新座はとても恵まれている環境で、部活動に打ち込むこともできるし、授業は受験に特化したものだけではないので、たとえば、化学の技術が社会にどう生かされているのかを紹介してもらったことから、それまでサボりがちだったのに興味が湧いて俄然やる気が出てきたり、起業を目指すようになってからは、ベンチャー企業でインターンをしたり、ビジネスコンテストに参加したり。6年間、さまざまなことに挑戦することができました。
それも、先生や他の生徒たちが、それぞれの個を尊重してくれて、見守り、応援してくれていたからだと思います。何気ない一日が楽しくてしかたのない6年間でしたね。
それも、先生や他の生徒たちが、それぞれの個を尊重してくれて、見守り、応援してくれていたからだと思います。何気ない一日が楽しくてしかたのない6年間でしたね。
日本が直面する社会問題の解決に貢献したい
今後の展望については、まずタイミーで取り扱う職種を広げたいと考えています。起業当初は飲食業界がメインでしたが、現在は物流やコンビニスタッフなど、業界のジャンルを広げました。
サービスは頻繁に見直しもしています。運営するサービスは、みずからユーザー目線に立って使うのが大切と考えているため、時々タイミー経由でスキマバイトもしています。不便がないかを確認するのが目的ですが、気分転換にもなっています。そこで感じるのが、単発のバイトは、言われたことをその場で理解して実行する力やコミュニケーション能力が必要だということ。単発バイトって実はスーパーマンだと思います。
そういったユーザーさんのためにも、労働力不足や少子化といった日本の大きな課題を解決するためにも、タイミーを始めたころの「働くことが楽しいと思えるサービスを提供する」という志を変えることなく、突き進んでいきたいですね。また、働き方改革や子育てしやすい環境づくりを考案し、社会貢献していきたいと考えています。
(2023年7月取材)
サービスは頻繁に見直しもしています。運営するサービスは、みずからユーザー目線に立って使うのが大切と考えているため、時々タイミー経由でスキマバイトもしています。不便がないかを確認するのが目的ですが、気分転換にもなっています。そこで感じるのが、単発のバイトは、言われたことをその場で理解して実行する力やコミュニケーション能力が必要だということ。単発バイトって実はスーパーマンだと思います。
そういったユーザーさんのためにも、労働力不足や少子化といった日本の大きな課題を解決するためにも、タイミーを始めたころの「働くことが楽しいと思えるサービスを提供する」という志を変えることなく、突き進んでいきたいですね。また、働き方改革や子育てしやすい環境づくりを考案し、社会貢献していきたいと考えています。
(2023年7月取材)
小川 嶺 さんRyo Ogawa
株式会社タイミー代表取締役
2015年度卒業生
2013年3月 立教新座中学校卒業
2016年3月 立教新座高等学校卒業
2016年4月 立教大学経営学部経営学科入学
2017年8月、前進である(株)レコレを創業
2018年8月に(株)タイミーに変更、「タイミー」ローンチ
2023年9月 立教大学経営学部 卒業
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