幅広い選択肢や挑戦できる環境が
自分の夢に気付かせてくれた

卒業生が語る立教新座で培ったMY SPIRIT~OBインタビュー~梅原碩さん

2024/05/29 (WED)

卒業生インタビュー

OVERVIEW

三菱UFJ信託銀行株式会社に入社後は約6年半法人営業に従事。現在は株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ経営企画部に出向しグループのブランド戦略業務を担う梅原さんに、中高時代の思い出などを伺いました。

梅原 碩さん(2012年度卒業生)/三菱UFJ信託銀行株式会社

今の仕事を目指すきっかけに出会えた立教新座時代

立教大学卒業後、三菱UFJ信託銀行に入社。法人営業として上場会社に対するコンサルティング営業や株主総会の支援などを行っていました。そして現在、「より経営に近い立場で仕事がしたい」「学生時代に学んだマーケティングの知識を生かしたい」という思いから、自ら手を挙げ三菱UFJフィナンシャル・グループの経営企画部に出向し、グループのブランド戦略業務に従事しています。振り返ると、経営に関わる仕事がしたいという気持ちが最初に芽生えたのは、立教新座で過ごした日々がきっかけでした。

立教新座時代の学びで特に印象に残っているのが、高3の自由選択科目で履修した統計の授業と高2の3学期から取り組んだ卒業研究論文です。統計の授業では立教大学経営学部の教授が講義をしてくださって、マーケティングともつながりの深い「身の回りにおける統計学」の内容が非常に興味深かったのを覚えています。大学では、より自分の関心事を実践的に学べるのだと胸が高鳴りましたね。この経験が、結果的に経営学部への進学にもつながりました。

卒業研究論文は、両親が自営業をしていたこともあり、「老舗企業の永続条件」をテーマに執筆。国内では中小企業が全体企業数の99%以上を占めると言われていますが、その中で老舗の中小企業がどのように今日まで続いてきたのかを研究したかったのです。

調査では日本橋エリアを中心に、50店舗近くの老舗企業(店舗)に飛び込みアンケートを実施。後日送付されてきた回答を分析し、「伝統を守りつつ変革していくこと」が永続条件の一つだという結論を導き出しました。積極的な調査や内容を評価いただいたのか、立教新座高校の卒業研究論文集に私の論文要旨が掲載されたのは良い思い出です。

卒業研究論文は12,000字以上の文字数が必須となりますが、当時それだけの文章量を書くのはとても大変でした。しかし、その経験のおかげで大学での論文執筆にも抵抗感なく取り組むことができました。現在の仕事でも、文章を論理的に書き、発信する機会が多くあるため、当時の経験がとても役に立っています。何より、「自分は経営に携わるような仕事がしたいんだ」と気付くきっかけを与えてくれたのが、卒業研究論文だったと思います。

自由選択科目の統計の授業もきっかけの一つですが、自由で選択肢が豊富な立教新座で学んでいたからこそ、自分のやりたいことに出会えたのかもしれません。
MUFG社会貢献活動の一環として子どもたちに野球を教える様子

野球部で支え合うことの大切さを学んだ

私は立教小学校で野球を始め、今でも草野球を楽しんでいます。立教新座への進学の決め手となったのも野球に力を入れたかったから。中学は立教新座か立教池袋か選択できる状況だったのですが、神宮球場より広い両翼約100mの広さを誇る野球場や野球部のレベルの高さに魅力を感じ、立教新座を選びました。室内練習場も完備されていて、野球をする上では申し分ない充実した環境でしたね。

高校卒業までの6年間は野球漬けの毎日で、甲子園を目指して朝から晩までひたすら練習をした日々は忘れられません。部員が100人近くいたため、スタメンを勝ち取るための競争が激しく辛い時期もありましたが、みんなで1つの目標を成し遂げるために切磋琢磨した時間は、まさに私の青春時代そのものでした。

怪我や不調で試合に出られなかった時期は裏方に徹し、仲間を支えることやチームワークの大切さも学びました。その時の経験が、「チーム全員で1つの企画を実現させよう」という今の仕事にも大いに役立っています。
キャリア教育プログラム「卒業生講話」で中学2年生に向けてお話をする梅原さん(2023年12月)

目の前のことに熱中することで道が開ける

先日、うれしいことに立教新座の中学2年生を対象としたキャリア教育プログラム「卒業生講話」にゲストとしてお招きいただき、これまでの人生や経験をお話しする機会を頂戴しました。その時驚いたのが、質疑応答の際に何十人もの生徒が挙手してくれたことです。何百人もいる中でも、臆さずに手を挙げてくれる姿はとても印象的でした。まさに立教新座の「自律」を体現するようなシーンで、卒業生として非常に感動しました。

私が思う立教新座の魅力は、やはり好きなことに挑戦させてもらえる自由な環境です。自ら考え、行動を求められる機会が多くあるため、自然と主体性も磨かれていきます。修学旅行先ですら自分たちで選択できますからね。一方で先生方がしっかりサポートしてくださる点も大きく、私自身進路で悩んだり迷ったりした時にはとても助けていただきました。

立教新座で過ごした6年間は、私の人生の礎を築いた時間でした。夢中になれることを見つけ、一生の仲間に出会い、今の仕事を目指すきっかけに出合えた時間でもあります。そして、目の前のことに熱中すればきっと道が開けることも、この6年間の中で学びました。この学びを胸に、これからも目の前の仕事に一つ一つ真摯に向き合い、成長していきたいと思います。

(2024年4月取材)

梅原 碩 さんSuguru Umehara

三菱UFJ信託銀行株式会社

2012年度卒業生

2010年3月 立教新座中学校卒業
2013年3月 立教新座高等学校卒業
2013年4月 立教大学経営学部経営学科入学
2017年3月 立教大学経営学部卒業
2017年4月 三菱UFJ信託銀行(株)入社
2023年10月 (株)三菱UFJフィナンシャル・グループ経営企画部に出向
 現在に至る

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