立教新座中学校・高等学校

私が立教新座を選んだ理由は、学校説明会で校舎を見学した際に「こんな広々とした環境で学生生活を過ごせたら楽しいだろうな」と感じたからです。実際に入学してみると、その環境の素晴らしさに加えて、気の合う仲間たちとのかけがえのない出会いがありました。

特に卓球部の仲間たちとは、卒業後もみんなで集まるなど、良い関係が続いています。先輩や後輩も時々顔を出してくれるので、横のつながりだけでなく、縦のつながりも強いです。もともと卓球部に入ったのは、人が良さそうなメンバーだなと思ったからでした。部活の仲間との思い出は数え切れませんが、夏休み、午前中に練習を終え、夕方までフットサルやゲームをしたことなど、一日中一緒に過ごしたことを懐かしく思い出しますね。

今でも誰かが「新しいことに挑戦する」となれば、みんなが趣味や特技を生かして協力します。６年間、同じ思い出や経験を共有しているからこそ、大人になってもお互いの成長を見守り、支え合えるのでしょう。困ったときにも助け合える仲間がいるのは心強いです。

立教で良かったのは、生徒の自主性を尊重する校風のおかげで、自分で考え、選択し、行動する経験をたくさん積めたことです。高校３年からの自由選択科目では、文系や理系に関わらず幅広く好きなことを学びたかったので、得意だった数学系の講座、絵を描くのが好きなので美術、興味があった中国語など、５講座を選択しました。特に面白かったのは、日経サイエンスを読んでプレゼンテーションをする講座でした。紹介したい記事をピックアップしてみんなで分担して記事を読み、プレゼンテーションをする。関心のあることを掘り下げたり、他の人の意見を聞けたりしたことが非常に刺激的で面白かったです。協力し合いながら学びを深める良い機会になりましたし、プレゼンテーションのスキルも上がりました。

約90講座、さまざまな教科やジャンルの中から好きなことや自分がやりたいことを選べるなんて、まるで大学みたいですよね(笑)。高校で自分の好きなことを基準に選択した科目を学んだ経験から、大学でも興味のある分野に集中して時間割を組むことができ、モチベーションを維持しながら学べました。

中高時代を振り返ると、日々の選択肢にちゃんと向き合っていたなと思います。選択科目も、「とりあえずでいいや」と適当に選ばず、「何が楽しいだろうか」、「もっとやってみたいことは何だろう」と考えてから決めました。学生生活の中でついた「自分にとって何が良い選択なのか」を考える癖は、日々の小さな選択はもちろん、大学の学部を選ぶ時や、大学3年でインターンをしようと思った時、さらには休学して起業しようと考えた時など、さまざまな場面で生かされてきたと思います。生きていれば、小さなことから大きなものまで悩みはつきませんよね。その時に、誰かに答えを選んでもらうのではなく、きちんと自分で答えを出せるかどうかというのが、自分なりの道を考えることなのだと思います。