「和算に挑戦」優秀賞受賞 市宮さんインタビュー

2021/04/09 (FRI)

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OVERVIEW

高校1年の市宮晃太郎さんは、中学3年次に「令和2年度一関市博物館交流連携事業『和算に挑戦』上級の部」に応募し、優秀賞を受賞しました。数学の授業で中級問題を解いたことをきっかけに、自ら上級問題への挑戦を決めた市宮さん。答えを導くまでの試行錯誤の日々と、数学への思いについて語っていただきました。

人の数だけ解き方があるのが数学の奥深さ

高校1年 市宮晃太郎さん
令和2年度一関市博物館交流連携事業「和算に挑戦」上級問題 優秀賞受賞

市宮晃太郎さん

難しい問題は先生からの挑戦状

もともと小学生の頃から算数が得意科目で、その発展である数学も好きでした。数学の授業では、毎時間プリントで問題を解きますが、最後の問題は少し難易度が高く設定されています。それが先生からの挑戦状のように感じて、「絶対解いてやるぞ」という気持ちで取り組んでいます。今回、数学演習の授業で「和算に挑戦」の中級問題にチャレンジしました。ちょうど、中学3年の数学の範囲と重なっていたこともあり、問題を解くことができたのですが、和算は江戸や明治頃の問題なので現代の数学問題とは少し違っていて、それが新鮮で面白く感じました。これをきっかけに、さらに自分の力を試してみたいと思い、個人的に上級問題にチャレンジすることを決めました。
校長室での表彰式にて、佐藤校長と

これまでの知識を駆使して挑む

上級問題は一晩で一気に解き終えました。数学は解き方・攻め方がたくさんあります。図形や数値のどこに注目して、問題を解いていくかを考えながら取り組むのはとても楽しかったです。今回の問題は特徴的な楕円の図形だったので、「補助線をどのように引くか」を念頭に置いて、まずはいくつか補助線を引けるポイントを探して回答を探していきました。楕円の問題は高校3年で扱うもので、中学の授業ではほとんど解くことがありません。大変苦戦しましたが、解けた時は爽快感がありました。

他の挑戦者の回答を見ると、たくさんの公式を組み合わせて解く人、公式を使わずに解くなど、人によって全く異なる導き方をしており、こんな解き方があったのかと驚きました。このように解き方が何通りもあるところが数学の面白さだと感じています。今回は1つの導き方でしか解いていないので、次に挑戦するときは、2通り、3通りの解き方を考えてみたいと思っています。

大学数学にも挑戦し、解き方の幅を広げたい

今回の挑戦で、数学への自信がつき、さらに新たな面白さを発見することができました。今後は大学で取り組むような現代数学にもチャレンジしていきたいです。

また、友人と一緒に数学を使って学ぶ機会が得られたらと考えています。友人と議論しながら数学に触れることで、さまざまな側面からアプローチでき、視野も広がるのではないかと思います。数学は、学ぶほどに「ゲームで新しい武器を手に入れる」ような感覚があります。新しい知識が自分にプラスされ、解き方の手法も増えていくのが楽しく、面白いです。これからも武器となる知識を増やしながら、自分の闘い方の幅を広げていきたいです。

(2021年3月取材)

市宮晃太郎さんIchimiya Koutaro

立教新座高等学校1年

中学3年次「令和2年度一関市博物館交流連携事業『和算に挑戦』上級の部」優秀賞受賞

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