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2024年度 中学2年生が実施したキャリア教育プログラム

2025/07/01 (TUE)

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OVERVIEW

2024年度中2学年では、高校へのキャリア教育につながる第一歩として、中学生向けのキャリア教育を実施しました。

立教新座のキャリアとは

立教新座中学校・高等学校が考える「キャリア教育」とは、生徒が自ら進路を模索し、変化を続けるグローバル社会で活躍できる力を育むための土壌を築くことです。

I N T E R V I E W

教務部長 花岡 宏行
立教新座中学校・高等学校のキャリア教育は、中学からスタートし、高校では入学してすぐの時期から3年まで、自らの進路について考える機会を各学年で企画し、提供しています。
本校は希望するほとんどの生徒が立教大学へ進学することができますが、そこでの学部選択を進路選択のゴールとするのではなく、付属校だからこそ幅広い選択肢があることを知ってもらいたいと考えています。
例えば、大学生や社会人のOBを招いての講演会では、自身の進路を選択するきっかけや社会に出てからについて話していただいていますが、なかには、立教大学以外の大学へ進学した方にも来ていただいています。

こういった、さまざまなキャリア教育プログラムを通して、今の学びが今後どのように社会と結びついていくのかを実感し、自分自身の進路を真剣に考えてほしいと思います。

今後キャリア教育の目指すべき方向の一つは、技術の進歩に合わせて臨機応変に新しい学びを取り入れることです。AIやデジタルモラルに関する教育を充実させることで、生徒たちが現代社会で必要とされるスキルを身につけることができます。

このように、生徒たちが自身の進路を幅広く考え、実現できるようサポートしていくことが、私たちが目指している真の「キャリア教育」です。

2024年度中2学年では、「企業訪問」を実施し、ご協力いただいた企業で職場のリアルに触れさせていただきました。
事前・事後学習を行い、総合的なプログラムとして実施することで、単なる職業体験に留まらない、自身のキャリアを主体的に考える機会となりました。
(2025年4月取材)

2024年度 中学2年生が実施したキャリア教育プログラム

目的

  • 自己理解を深め、 人との関わり方を考えます

    分の特徴や適性について理解し、職業だけではなく職業に関わる人達についても考えます。
  • さまざまな仕事を知り、 職業観を育みます

    仕事に対する意識や働くことの意義などについて理解を深め、自身のキャリア形成を考えます。

1年間の活動の流れ

 
 学期  内容
 1学期  キャリア教育についての説明
 映像視聴
 進路適性検査
 2学期  企業訪問 事前学習(キャリア講話 / 将来デザインを考える / グループ学習、訪問企業への質問作成)
 企業訪問 実施・お礼状の送付
 3学期  企業訪問プレゼンテーション
 卒業生による講演会
 

1学期/自己理解を深める・仕事や仕事の適性について考える(導入)

キャリア教育の目的を説明した上で、生徒がさまざまな仕事への理解を深めるきっかけとして映像(「新プロジェクトX」「NHKミライのしごとーく」等)を視聴しました。
仕事だけではなく、その仕事に従事している人々についても考える機会を設けました。
また、自身の特徴や適性について理解するための導入として進路適性検査を行い、その結果から、2学期の企業訪問先を選択する生徒もいました。

生徒の感想「仕事とは、自分がやりたいというだけではなく、他者・社会からの目線で考え、役立つことであるべきだと感じた。仕事とは、やりがいがたくさんある反面、辛いこともあるのだと知った。」

2学期/企業訪問及び事前事後学習

1学期の活動をもとに、キャリア講話と企業訪問を実施しました。キャリア講話では、キャリアプランニングや訪問先企業のリサーチ方法について説明を受けました。
訪問先企業32社を選定し、生徒の希望に沿って訪問先を決定。企業への質問を作成するなど訪問に備えました。
企業へは、2~7人のグループで訪問。仕事内容を伺うだけでなく、名刺交換や製品作りを体験するなど、実体験を通して“働く”ことへの理解を深めました。訪問後には、一人一人お礼状を作成し、各訪問企業に送付しました。

生徒の感想「AI技術の発展など、時代の変化をみて、企業努力・工夫が必要だと感じた。社会人になってもニュースを読んだり、セミナーに参加したり、努力を続けていた。自分も好きなこと、やりたいことを見つけてそれを仕事にすることが大事だと感じた。」

3学期/企業訪問の経験をグループでまとめ、発表する

各自で作成したスライドをグループごとにまとめ、クラスでプレゼンテーションを行いました。
プレゼンテーションでは、ワークシートの中に他者評価項目を設け、聞く力を養うことを目指しました。生徒たちが学んだことを互いに共有し、フィードバックを受けることで、学びを深めることができました。

生徒の感想「資料の見やすさ、発表の聞きやすさ、わかりやすさが大切だと感じた。他のグループの発表が参考になった。」

3学期の最後

3学期の最後には、生徒と近い年代の大学2年生を招き「卒業生による講演会」を実施。中高での勉強の大切さや大学での学びについて聞き、具体的なキャリアプランを考えるきっかけとしました。
「企業訪問」を通して描き始めた自身の将来の夢に向かうためには、中学3年生と高校でどのように過ごすのか。会場の生徒たちは考えを巡らせながら真剣に聞き入っていました。

生徒たちの総合的な感想

“経験”が大切であると思った。外交官など世界を舞台とする職業に就きたいので、高校で留学をしたり、英語力を強化したり、いまからできること、日々の生活での学びを大切にしたい。
大学の学部選びの重要性を知った。
今からどんなことでも好奇心をもってとりくみ、高校3年間に好きなことを色々試してみようと思った。
勉強や部活動などに真剣に取り組んで、将来「良かった」と思える学校生活を送りたい。
OBの熱意と行動力がすばらしいと思った。まだ将来の夢も決まっていないが、まずは人間的に成長したい。

立教新座高等学校を2023年3月に卒業したOB2人による講演会「卒業生による講演会」の様子を紹介したニュース記事はこちら

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