「全日本高校模擬国連大会・本選」参加。生徒インタビュー

2022/12/15 (THU)

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2022年11月12日・13日に国際連合大学で開催された「第16回全日本高校模擬国連大会・本選」に、高校1年生の栗本涼平さんと谷岡弘晟さんが参加。バングラデシュ大使として「多国籍企業及び社会政策に関する 原則の三者宣言」という議題について、英語でのスピーチや各国大使との会議に参加しました。

他の高校生の姿が刺激に。経験を生かしてまた挑戦したい

栗本涼平さん(高校1年) × 谷岡弘晟さん(高校1年)
左から 栗本涼平さん、谷岡弘晟さん

他国大使の真剣に意見を伝える姿に圧倒された本選

谷岡:本選では、9月にオンラインで開催された予選会(議題「グローバリゼーションと相互依存:国際移住と開発」)を通過した80組160人が2議場に分かれ、40組80人で議題「多国籍企業及び社会政策に関する原則の三者宣言」について会議を行います。会議は、各国大使による英語でのスピーチ、モデレートコーカス(着席して発言する)やアンモデレートコーカス(会場内で自由に動き回って個別に交渉や討論をする)を繰り返し、2日間をかけて決議案を設定していきます。その中で、スピーチなどで主張する内容の良し悪しだけでなく、議論の進め方や議場での立ち振る舞いなど、総合的なスキルが審査されました。

参加しての感想は、とにかく他国大使の迫力がすごくて圧倒された、ということです。彼らも同じく高校生なのですが、こんな高校生がいるのかと驚くほどでした。大使としての主張がしっかりしているし、アンモデレートコーカスでの動きも思っていた以上に速くて積極的で、ついていくことで必死でした。少し悔しさは残りますが、その場にいられた幸せも感じていて、また栗本さんとの国の代表としての一体感は他国に負けていなかったと思います。
会議スタート前。緊張した面持ち
栗本:私も、雰囲気に圧倒されたというのが第一の感想です。議論の展開も速くレベルも高くて、内容を理解し、自国の立場でどうすればよいかを考えるので精一杯で、自分の力不足を痛感しました。資料を読み込み、知識をもって参加したつもりでしたが、グルーピングの提案をするなど議場での具体的な行動計画をもっときちんと考えておく必要がありました。谷岡さんと協力しながらやるべきことはできたとは思いますが、同世代である高校生たちの姿は非常に刺激的で、自分になにが必要なのか考えるきっかけとなりました。
アンモデレートコーカス

リサーチは英語で。答えのない課題に自分なりの結論をまとめる

谷岡:私たちは予選ではスペイン大使、本選ではバングラデシュ大使として参加しました。本選出場が決まると、当日までの間に課題が送られてくるのですが、まずは1人で調べて考えをまとめ、それから2人で自国のスタンスをまとめていきました。情報収集は、インターネットや書籍を参考にしましたが、特にバングラデシュは開発途上国ということもあり、日本語で発表されている情報が少なく、英語の資料も読み込んでいきました。
私は小学2年から5年のときにドイツのインターナショナルスクールに通っていたので英語は得意なほうでしたが、日本に帰国してからはずいぶん忘れてしまっていました。今回、英語で資料を読んで、理解して、そして自分たちの考えを英語でまとめる、ということを繰り返し行っていたため、英語力は確実に向上しましたし、英語で学ぶ楽しさを体感しました。
スピーチの様子
栗本:課題は、インターネットで検索しても明確な答えが出てくるものではないので、探し出したたくさんの情報をもとに、自分で考察しなければなりません。調べるだけでなく、自分たちで考えて最終的に自国のスタンスを決め、それをどのように伝えるのか、というところまで意識して準備しました。スピーチは、英語科の岸良一先生、竹原英輔先生に相手に伝える話し方などのアドバイスをもらい自己練習を重ねたこともあって、うまくできたと思います。自国の国益だけではなく周りの国も尊重する視点が少し足りなかった、というところは反省点です。

何にでも挑戦でき、周囲のサポートも厚い立教新座

谷岡:私は高校受験の際、立教新座の「自由」という言葉に魅力を感じて入学しました。期待していた通り、大学受験を気にせずに好きなことや興味を持ったことに取り組むことができています。模擬国連のことはまったく知らなったのですが、社会科の授業のときに荒井雅子先生から紹介されて、「参加したい」と、すぐに手を挙げました。荒井先生をはじめ岸先生、竹原先生は、授業でも部活でもない活動なのに何度となく相談に乗ってくれたり、内容を精査してくれたり、私たちを全面的にサポートしてくださり、心から感謝しています。何にでも挑戦でき、先生や友人たちもそれを応援してくれる立教新座のこの環境を生かして、これからもさまざまなことに挑戦し、「自由」をおう歌したいと思っています。

栗本:私も6年間、有意義なことに時間を使いたいと思って中学で立教新座を選びました。英語は中1のときの授業が楽しかったことから好きになり、今回の参加につながりました。立教新座では、授業以外でも校外研修などでこれまでしたことのない経験をさせてくれ、どんどん成長できていると実感しています。また、模擬国連の会場では、一人で統率してまとめていく力のある大使がいる一方、他のグループをつないだり、他者のフォローをしていたり、さまざまなかたちで会議に貢献している大使の姿がありました。それはまさに立教新座で学んでいるリーダーシップだと気づき、私も自分なりのリーダーシップを高めていこうと思っています。立教新座は、いろいろな経験ができ、過ごし方次第で成長できる学校です。これまでの経験を今後につなげ、これからも新しいことに挑戦していきたいと思います。

(2022年11月取材)

立教新座のリーダーシップ教育

立教新座では、国際的な視野を養う「グローバル教育」と、多様性の中で自身の力を発揮し、仲間と共にチームの目標を達成するために貢献するリーダーシップスキルを学ぶ「リーダーシップ教育」を通じて、世界の人々と「共に生きる力」を備えたグローバルリーダーを育成しています。

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