留学先で多様な価値観に触れ、
日本を改めて知るきっかけに

1年間の派遣留学—ブライトン・グラマースクール留学中間報告

2023/06/28 (WED)

BE A GLOBAL LEADER

OVERVIEW

2023年1月、高校1年次3学期から、提携校であるブライトン・グラマースクールに派遣留学をしている生徒から、中間報告レポートが届きました。

山田 修平さん 高校2年生

はじめに

オーストラリアに来てから半年が経ち、留学生活も残り5か月となりました。海外での生活や学校にも慣れ、充実した毎日を送っています。

最初の1週間は、授業が行われる教室がどこにあるのかも分からない状態で、授業に参加するだけで精一杯でした。

さらに、日本には無い科目もあります。例えば、ロゴや理想の家をパソコンで作成する「コミュニケーションデザイン」という授業や、画家や絵画作品などについてのレポートを書いたり、クラスメイトと協同で壁画を作成したりする「アート」の授業などです。これらの授業では、先生が何のトピックを話しているのか、何の目的で話しているのかなど、日本では触れたことのない考え方であったため、常に混乱していました。

しかし今では、友達や先生による親切なサポートのおかげで授業にも慣れ、授業中の発言も徐々にできるようになりました。

ブライトン・グラマースクールについて

私の通っているブライトン・グラマースクール(BGS)は、メルボルンの南東にあります。
Year1からYear12までの生徒が在籍する、私立の男子校で、オーストラリア人に限らず、アジア系など、さまざまな国籍の生徒がいる、個性豊かな学校です。
ブライトンという町は、海に接していて、メルボルンの中心部から電車で20分と、少し離れているため、落ち着いた雰囲気の綺麗で静かな町です。

1週間の時間割

BGSでは、授業は月曜日から金曜日で、土曜日はスポーツをします。4時間授業の日が平日にありますが、1コマの授業時間が通常より長く80分です。また、週2回、部活動として生徒全員がスポーツをすることになっていて、私はバスケットボールをしています。土曜日は、他校との試合のために遠征をすることもあります。
 月曜日  火曜日  水曜日  木曜日  金曜日
 英語  デザイン  アート  数学  日本語
 アート  日本語  サイエンス  英語  サイエンス
 デザイン  アート  英語  日本語  デザイン
 数学  (昼食)  (昼食)  (昼食)  数学
 (昼食)  数学  デザイン  サイエンス  (昼食)
 サイエンス      (部活動)  アート
 日本語        英語
 

ホストファミリーについて

現在、ホストファミリーの家にホームステイしており、生活を共にしています。
学校のある日はホストブラザーと一緒に車で送り迎えをしてくれます。さらに、彼らは家族旅行や友達とのパーティーに連れて行ってくれたり、時々夜一緒に映画を観たりと、とても親切にしてくれています。
  • ホストファミリーと家族旅行に行ったときの写真 筆者は右から3番目

友達について

学校に日本人は私の他に1人しかいませんが、オーストラリア人の他にも、さまざまな国から来た生徒がたくさんいます。その中でも、中国系の割合が最も多く、私の友達にも多くの中国人がいます。
学校の休み時間には、日本のアニメや漫画、歌について話したり、週末や休みの日は、時々彼らと出かけたりしています。
自分とは異なる価値観や考え方を持ち、未知のバックグラウンドを持つ人と友達になることで、良い刺激を受けています。
  • 友達とゴーカートに乗りに行ったときの写真 筆者は右から2番目

メルボルン大学剣道部での練習風景

メルボルン大学剣道部について

私は、小学生の頃から剣道をしており、立教新座でも剣道部に所属しています。その経験をオーストラリアでも生かしたいと思い、週に2回、メルボルン大学剣道部の活動に参加しています。
立教新座の英語講師で、海外で剣道を経験された、Steven Harvey先生から留学前に、「海外でも剣道をするべきだ」と背中を押していただき、稽古に参加することができました。
MUKENとは、Melbourne University Kendo Clubのことです
クラブのメンバーは主に大学生や社会人の方々で、中国系や韓国系、さらに東南アジア系の方も多いです。
皆さん、最年少である私に優しく接してくださるので楽しく参加しています。
「剣道」という、日本由来の武道が世界中の人々に愛されているということを体感し、改めて日本の伝統文化である、「剣道」の凄さを知りました。

日本の「おもてなし」について

日本から離れてみると、初めて気づくこともたくさんあります。
例えば、レストランのサービスや、時間に対する意識などです。日本では、お客様第一の店がほとんどであったり、多くの日本人は集合時間の5分前には到着していたりすることが多いのに対して、大らかな国民性のオーストラリア人はそうではないことが多くあります。
しかし、オーストラリアの文化や価値観に感心させられることも多くあります。例えば、オーストラリアの国民性は誰に対しても友好的で親しみやすく、新入生である私を快く受け入れてくれました。
また、多様性にも満ちていて、各々が自分の個性を発揮しています。
このように、留学中にオーストラリアに限らず、できるだけたくさんの考え方や感性に触れていきたいです。

おわりに

この貴重な留学体験を与えてくださった立教新座の先生方、そして留学前からずっとサポートしてくださっている古平領二先生や、Harvey先生に感謝し、残りの留学生活も有意義なものになるように頑張ります。

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