模擬国連参加を通して培う
グローバルリーダーの資質

SPECIAL DISCUSSIONー生徒座談会

2023/07/12 (WED)

BE A GLOBAL LEADER

OVERVIEW

立教新座には、授業や部活動の傍ら、学外で開催される国際会議や模擬国連などの学術活動に取り組む生徒がいます。
模擬国連は、参加者が各国の大使になりきり国際連合の会議を模擬する活動で、各大使は提示された議題について、政策をまとめたスピーチや他国との交渉を英語で行います。2023年3月、2日間にわたって行われた「ジャパンメトロポリタン模擬国連大会」(JMMUN)に参加した栗本涼平さん、河合羽空さん、内田寛樹さんに、挑戦したきっかけや感想などを語り合っていただきました。

高校2年生 栗本 涼平さん × 河合 羽空さん × 内田 寛樹さん
栗本涼平さん

それぞれの思いを胸に参加した模擬国連大会

栗本:普段の学校生活では得られない体験がしたいと思い、昨年11月に今回とは別の模擬国連大会に参加しました。その時、他校の生徒のレベルの高さに圧倒されました。同時に悔しさもあったので、前回の反省を生かして再チャレンジしたいと思い、今回二人を誘って参加を決めたのです。

内田:もともと社会系の科目が好きだったので、栗本さんの誘いに乗りました。社会問題について授業で学ぶことはありますが、自分で調べる機会はあまりないので、情報収集して主張をまとめた模擬国連は大変貴重な経験になったと思います。会場では英語しか使えないという厳しい環境でしたが、だからこそ自分に不足している能力に気付くことができました。

河合:僕は「伝える力」を身に付けたくて、スピーチや交渉の機会がある模擬国連への参加を決めました。英語力を鍛えたいと思ったのも理由の一つです。今回の議題は森林破壊の防止に関するもので、僕と内田さんは東南アジアのラオスを担当しました。森林破壊を止めるには伐採を取り締まればいいという単純な話ではなく、各所の利害関係が複雑に絡み合っていることを知り、そこに面白さを覚えました。
河合羽空さん

先生のサポートの下、3人で協力した事前準備

栗本:本番を迎えるにあたり、1ヶ月前くらいから3人で協力して準備を進めました。議題が提示された後、担当国が決まり、Webや書籍で情報収集した上で政策を考えます。僕が担当したアフリカのモザンビークは開発途上国であることもあって、Webで検索しても有益な情報が得づらい状況でした。そんな中、河合さんが国際機関が発行する公式文書や論文などを検索できるアプリやサイトを教えてくれて、とても役立ちました。

河合:他国との交渉のシミュレーションやスピーチの練習も繰り返し行い、お互いにフィードバックを重ねました。英語の先生からは、スピーチの構成や発音、イントネーションなどに関するアドバイスをいただきました。
内田寛樹さん
内田:世界史の先生からも、さまざまな国の文化的背景や、情報収集の手順などを教えていただき、非常に心強かったです。

栗本:前回の模擬国連大会では、僕があまり議論に入り込めなかったという反省もあり、議論やグループワークを行う上でのノウハウを先生方から教わりました。何かを主張する際は根拠と論拠をしっかり示すということを学び、本番でも実現できたと思います。ただ、リーダーシップという点では力不足を痛感したので、これから経験を積んでいきたいです。
議論を想定して調査した各国の状況などをまとめた資料

模擬国連を通して得たものと、今後の目標

内田:社会的な勉強になったのはもちろん、英語力の向上も実感しました。1日目は司会者の発言がほとんど聞き取れなかったのが、2日目は少し理解できるようになりました。また、授業と部活動だけでは味わえない体験や、普段出会うことのない高校生との交流ができ、自分の世界が大きく広がったように感じます。この経験を生かし、留学にも挑戦したいです。

河合:日本語を話すのは日本人だけであり、日本は世界の一部でしかないことに気付きました。グローバル化が進む中で、英語をはじめ外国語の能力がますます大切になってくると思うので、今後さらに力を入れて学びたいと考えています。

栗本:データや根拠に基づいた提案ができるようになったと感じます。また模擬国連には、他国と水面下で交渉や駆け引きを行う「メモ回し」という慣習があるのですが、そういったことも積極的に行い、前回より存在感を示せたという実感がありました。模擬国連を通して培われる英語力、リサーチ力、伝える力、グループで協働する力などは将来必ず役立つと思いますし、だからこそ選択肢を広く持って、夢や目標を探っていきたいです。

(取材:2023年4月)

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