ギャップイヤー留学で
“殻”を破り積極性を育む

生徒対談~ギャップイヤー留学

2024/05/08 (WED)

BE A GLOBAL LEADER

OVERVIEW

立教新座高等学校の3年生を対象に実施される語学研修に「ギャップイヤー留学」があります。このプログラムに参加し、アメリカ・カリフォルニア州で英語力と積極性を大きく飛躍させた戸梶凌さんと内藤駿さん。挑戦したきっかけや現地での学び、留学を通じて成長できたことなどを語り合っていただきました。

立教大学文学部 戸梶 凌さん(2023年度卒業)× 立教大学法学部 内藤 駿さん(2023年度卒業)
戸梶 凌さん

英語しか使えない環境が成長を促進する

戸梶:これまで勉強してきた英語を海外で試してみたいという思いがあり、学内外問わず留学プログラムを探していました。しかし、実際に行くとなると不安も大きかったため、出発前だけでなく現地でもサポートがある学校主催というところに魅力を感じ、ギャップイヤー留学への参加を決めました。

内藤:正直、私は戸梶さんほど海外で学びたいという気持ちがあったわけではなく、友人に誘われる形での参加でした。しかし、1カ月のギャップイヤー留学を経て英語力が大幅に向上し、貴重な経験ができたことにとても満足しています。

戸梶:留学先の語学学校では、テキストを使った英文法の授業や会話を中心とした授業があり、中国やベトナム、ボリビアなどさまざまな国から来ている留学生たちと共に学びます。
特に印象に残っているのは、「American Culture」という授業です。アメリカの各州の特徴や名産品、軍隊、アメリカンフットボールなど、多様な切り口からアメリカ文化を学びました。留学期間中にちょうどアメフト最高峰の試合であるスーパーボールが行われたのですが、事前に学んでいた分、盛り上がりの雰囲気が感慨深かったです。

内藤:私も「American Culture」の授業が特に印象に残っています。授業内で学んだことをレポートにまとめるのですが、ネイティブの先生に添削してもらえたことでライティング力も培われたと感じています。
日常の会話では、質問されたことにしっかり答えようと努めたことでスピーキング力も鍛えられたと思います。ホームステイ先ではプライベートルームに閉じこもらずにリビングで過ごすなど、ホストファミリーとも積極的にコミュニケーションをとることを意識していました。
内藤 駿さん

現地での行動が、積極性の向上につながる

戸梶:留学先では毎週末のアクティビティも充実していて、ディズニーランドやユニバーサルスタジオ、サンタモニカビーチ、ハリウッドなどを訪れました。異国の地で行動を共にすることで仲間との絆が深まり、「自分たちでどうにかしなければならない」という責任感も育まれたように思います。それを特に感じられたのが、最終週にNBAの試合を観戦に行ったときのことです。チケットを取り、タクシーを手配し、試合を堪能し、無事に帰宅する。その一連の行動を自分たちの力だけでやれたことは、大きな自信になりました。

内藤:NBAの試合を観に行こうと提案したのも戸梶さんでしたね。元々戸梶さんとはギャップイヤー留学で初めて知り合ったくらいの関係性で、最初は落ち着いた人だなという印象でした。しかし、試合観戦に行くときタクシーを一人で手配してくれたり、グループをまとめてくれたりと、すごく頼れるお兄さんのようなポジションになっていました。やはりアメリカの地で自信がついたということが大きいのでしょうか?
参加した仲間と添乗員の方と
戸梶:そうですね。ただ、内藤さんから影響を受けたというところも多分にあります。私から見た内藤さんというのは交友関係や留学先の学校生活に対してすごく積極的で、そんな姿を見て自分も頑張ろうという気持ちにさせてくれたのです。あとは、留学担当の古平先生が事前の研修会などでよくおっしゃっていた「Break your shell.(殻を打ち破れ)」という言葉が支えになっていましたね。これは挫けそうな時や自信を失いそうな時、立教新座の生徒で合言葉にしていた言葉です。

内藤:よくみんなで「Break your shell.」と繰り返していましたね。積極的になるための精神的な起爆剤になっていました。私はホストマザーに朝、学校へ車で送ってもらう時、「See you later, have a good day」という挨拶を必ず添えるようにしていました。「礼に始まり礼に終わる」というのは日本の文化でもありますが、そういった言葉をきちんと伝えると相手にも喜んでもらえるので、やはり積極性というのは大切だと感じます。

英語力はもちろん、自信を育めた1カ月

戸梶:約1カ月の留学を経て、総合的に英語力を伸ばせたと感じています。最初の1週間でリスニングが鍛えられ、そうすると会話が成立してくるようになるためスピーキングが上達します。スピーキングができるということは頭の中で英語を組み立てられるようになってきているということで、次第にライティングもできるようになり、最終的にリーディングが連鎖的に向上しました。帰国してTOEIC®の問題を見てみたら、スラスラ読めるようになっている自分に驚いたくらいです。内藤さんはどうでしたか?

内藤:私もまったく同じです。何かの技能が突出して伸びるというよりは、リスニングから始まって総合的に英語力が鍛えられた感覚があります。
戸梶:やっぱりそうですよね。ただ、ギャップイヤー留学を通じて一番成長できたと感じるのは、やはり以前よりも積極的になったところだと思います。元々躊躇してしまいがちな性格だったので、進んで海外の人たちとコミュニケーションできたこと、しかも英語でできたことは大きな自信になりました。将来はパイロットになりたいという夢があります。英語能力が問われる仕事でもあるため、ギャップイヤー留学はまさに夢への第一歩となりました。

内藤:私が今回の経験で得られたと考える一番の収穫は、自信がついたことだと断言できます。英語に自信がない中で誘われるがままに参加した留学で、正直不安も大きかったです。しかし、英語が全く話せなくても次第にコミュニケーションが取れるようになりましたし、むしろ英語に自信がないくらいのほうが伸び代は大きく、自分の成長を実感できるかもしれませんね。卒業前の2~3月の期間を有意義に使いたいという人に、ぜひギャップイヤー留学をおすすめしたいです。
私は立教大学の法学部国際ビジネス法学科に進学予定です。国際、法律、ビジネスという大きく3つの切り口で学んでいきますが、ギャップイヤー留学では国際の部分を先取りして体験する機会となりました。これからも英語学習には力を入れていき、将来に役立てていきたいと思います。

(2024年3月取材)

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