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自由選択科目[高校3年]
2024/07/25 (THU)
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OVERVIEW
高校3年生が履修する「自由選択科目」。生徒たちは、約90種類の講座から3~5講座を自身で選んで履修します。
2024年4月から履修した講座に取り組んでいる生徒と特徴的な講座を担当する教員へのインタビューを通して、立教新座の「自由選択科目」についてご紹介します。
自由選択科目とは
講座は、文学作品や歴史を深く研究する講座、学力補強を目的にした講座、複数教科を横断的に学ぶ講座、大学受験を意識した講座など多種多様。教科の教員や立教大学の教員が、自身の専門性を生かした分野で独自に設置した講座で、毎年度、80以上開講しています。
毎年、継続して開講されている講座もあれば、単年度のものもあり、定員の上限はありますが、希望者が1人でも開講されることが特徴です。 卒業研究論文の指導を行う講座も置かれています。
生徒は、自分の興味や将来の目標に応じて3~5講座を選択。月曜から金曜の1・2時間目の時間割を自由に組み立てます。
生徒自身がよく考え、主体的に選択することで、学問や研究に対する意欲を高め、「自分だけの学び」を深めていきます。
CASE 1 好きなことを学べる楽しさを実感
大村 樹熙さん
先輩の話や講座概要から気になった講座のガイダンスを聞き、中でもおもしろそうだと思った講座を選択しました。1年間、毎週2時間履修していくものなので、自分が楽しめるかを重視しました。
「相対性理論に基づく宇宙論と測定」の授業では、グループで仮説を立て、それに基づいた実験を行い結果を考察します。宇宙に興味があるため、物理、プログラミング、数学を駆使して意見交換する時間がとても楽しいです。
大学受験のためではない、自分の好きなことが学べる楽しさを感じています。
PICK UP 01 仕立て
「浴衣」を手縫いで仕立てます。布を裁って、縫い合わせ、衣服を作る。自分の手にあった針を探し、繰り返し練習して自分の手で感覚をつかみます。
探りながら進めることで、新たな発見があるかもしれません。
TEACHER’S VOICE 担当 千葉 満津子 先生/Matsuko Chiba
和裁の魅力は、日本人の知恵と繊細な技法、そして、縫いあげる人の思いが、強く表れることです。授業では、自分や友だちの作品からそれらを感じ取ることで、競い合いから学び合い、認め合う場へと変わり、生徒同士が高め合っているようです。一枚の布から知恵と技法を積み重ね、順序立てて仕上げる過程で得られる充実感、着用した際の馴染み感、帯を締めたときの凛とした気持ちを感じられるのが本授業の魅力です。さらに、時代や文化的背景を学ぶことで、命あるものを大切にする心を忘れないでほしいと願っています。
PICK UP 02 相対性理論に基づく 宇宙論と測定
CASE 2 言語と文化を学び視野を広げたい
橋本 謙太郎さん
中でもアラビア語は、ほかの学校ではなかなか学べないと思い、ぜひやってみたいと受講を決めました。担当の相澤先生は、頻繁にイラクなどアラブ諸国に出かけていて、ただ言語を教えてくださるだけでなく、音楽や演劇、現地に暮らす人たちの日常についてもお話ししてくださいます。イラクなど中東地域は紛争についてのニュースばかり目にしますが、それだけではない、新しい世界を知ることができ、視野が広がっていくなと感じています。先生のエピソードは刺激的でおもしろく、僕も行ってみたいと思うようになりました。
「美術」では、初めて油絵に挑戦して楽しかったです。
「自由選択科目」は月曜から金曜の1、2時間目に設置されています。毎朝、自分で選んだ興味のある講座が受けられるので、良い1日の始まりになっていると思います。
PICK UP 03 アラビア語
アラビア語は20以上の国と地域で、3億人もの人々が話し、国連の公用語にもなっている国際語のひとつ。
まずは右から左につなげて書くアラビア文字を覚え、日常使っている身近な言葉や簡単な挨拶からはじめて、歴史や文化の解説も交えながらアラビア語の世界に触れていきます。
TEACHER’S VOICE 担当 相澤 恭行 先生 /Yasuyuki Aizawa
言語を学ぶことは文化を学ぶこと。イスラーム文化が強く反映されているアラビア語には、日常会話に「アッラー」(神)が頻繁に登場するなど、日本の文化とは全く異なるバックボーンや文化的背景が見えてきます。アラビア語は、現代の欧米中心の文明以前にひとつのグローバル化を創り出した歴史があり、今も国際語として実は汎用性が非常に高い言語です。挨拶だけでも覚えればコミュニケーションの幅が広がり、誤解を減らし、紛争を避ける助けになるかもしれません。異なる視点や言語構成を知ることは、他の言語を学ぶ際にも有益です。この本質的な視点を生徒たちにも意識してもらいたいと考えています。
PICK UP 04 美術
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