立教GLP特別聴講生制度

立教大学グローバル・リーダーシップ・プログラム(立教GLP)を高校3年で受講

2024/09/25 (WED)

BE A GLOBAL LEADER

OVERVIEW

立教学院は、高等学校と大学の一貫連携を深めることを目的として、2002年度から「立教大学特別聴講生制度」を、2015年度から「立教GLP特別聴講生制度」を実施しています。立教新座および立教池袋の高校3年生の希望者が、大学生とともに大学の授業を履修。規定の成績等をおさめると立教大学進学後の単位修得となり、春学期の履修科目は、高校の単位としても認められます。高校生のうちから大学生と同じ環境で学べることは一貫校ならではの強みです。将来のキャリア形成に向けた貴重な経験となります。

2つの特別聴講生制度

  • 立教大学特別聴講生制度

    大学1・2年次を対象とした専門科目と全学共通科目のうち、指定された科目を受講できます。2024年度は春学期に10科目、秋学期は11科目が提供されており、興味ある科目、将来自身が進みたい分野の科目、卒論に関連する科目を履修することができます。大学での学問や研究の一端に触れることができ、立教大学の雰囲気を高校生のうちに知ることができます。
  • 立教GLP特別聴講生制度

    立教大学の全学部・全学年の学生に開講している「GL101」の授業を履修します。「GL 101」は、立教GLP(グローバル・リーダーシップ・プログラム)の基幹科目であり、入門科目です。2024年度は、立教新座高校から新座キャンパスで10名・池袋キャンパスで9名が履修しています。大学生と共に提携企業から提示された課題に少人数のチームで取り組み、立教が提唱するリーダーシップについて、実践を通して学びます。大学生と同様に課題を提出し、単位修得を目指します。
<左>新座図書館 <右>池袋図書館
立教大学の学生証を発行
特別聴講生制度の履修者には立教大学の学生証が交付され、立教大学の図書館を利用することができます。
※特別聴講生ではなくとも、立教新座中高の図書館を通して、大学の蔵書を借りることは可能です。

履修生徒が紹介するGL101

立教GLP(グローバル・リーダーシップ・プログラム)基幹科目

2024年度に「立教GLP特別聴講制度」でGL101を履修した生徒への取材を基にGL101をご紹介します。
  • x.alt

    自分なりのリーダーシップを見つけることができた

    高校3年 藤本直太郎さん
    大学の授業を受けられるのは、全国の高校の中でも限られていると思い、履修を決めました。最初は大学生との関係性の構築に苦労しましたが、話し合いをしながら協力して課題解決ができたことや、フィードバックを通じて他者からの視点を知ったことで、新しい自分を発見することができ、自分なりのリーダーシップを見つけることができました。この経験を残りの高校生活や将来に生かしたいです。

  • x.alt

    意見交換を通じて視野が広がり成長を実感

    高校3年 渡邉 公さん
    周囲にもっと気を配れるようになりたいと思い、友だちと一緒に履修を決めました。大学生と同じチームで活動するため、最初は緊張しましたが、次第に自分らしさを発揮できるようになりました。また、違う考えを持つ人たちとの意見交換を通じて視野が広がり、成長できたと感じます。高校生のうちから大学の授業を体験できて、単位の修得までできるのは、一貫校ならではの特権だと思います。立教に来て本当に良かったです。

  • x.alt

    苦手を乗り越え本選で400人の前で発表

    高校3年 小松 央貴さん
    私たちのチームは本選に進むことができました。人前に出るのが苦手だったので、400人の前でうまく発表できるか心配でしたが、先輩にアドバイスをいただき、ブラッシュアップして本番に臨むことができました。発表後には友人たちが「よかった、かっこよかった」と声をかけてくれて、達成感があった一方で、「もっと質疑応答を上手くやれたかな」と悔しさも残ります。経験したすべてのことを今後に生かしていきたいです。

立教で身につける リーダーシップとは?

リーダーシップとは、権限やカリスマ性を持った特別な人だけが発揮するものではなく、誰もが持ち、学ぶことで誰もが発揮できるスキルです。多様な価値観や背景を持つ人々が集まる場において、一人ひとりの良さを見つけ、チームの行動に発展させていく力がグローバルリーダーに求められます。

立教GLP特別聴講生制度で履修するGL101は、独自のリーダーシップ最小3要素を軸として、受講生それぞれが自分なりのリーダーシップに気づく入門編で、受講後には、自分なりの発揮方法を見つけます。

GL101の1学期の流れ

ある1日の過ごし方

限られた時間をいかに効率的に使うかがポイント

履修生徒より
GL101のない日は18:30まで部活をして、帰ってからオンラインでチームミーティング。基本的には週1回ですが、課題が終わらない時は2回、予選の前の週は3、4回ぐらい行いました。
限られた時間でいかに効率的に進められるかが重要なので、チームミーティング前にやることを明確にしておくと流れがスムーズになります。
また、高校の試験と課題の準備が重なることもあるため、テスト勉強は早めに終えるよう心がけました。大学生のチームメンバーに予定を伝えておくことも重要だと思います。

高校生が大学で立教GLPを受講すること

学生・教員・生徒の視点

GLPでは、SAと呼ばれる学生アシスタントが教員と協働して運営を行い、受講生の学びをサポートしています。

一緒に受講する大学生にとっても良い経験

SA(Student Assistant)より
最初は遠慮や緊張が見られましたが、チーム内で発表したり、周りに賛同してもらったりすることで、どんどん自信をつけていくのでしょう。
予選や本選でのプレゼンテーションも素晴らしく、4月に実施したウェルカムキャンプの頃を振り返ると、その成長ぶりには目を見張るものがあります。
真摯にフィードバックを受ける姿や、率直な意見に私たちが気づかされることも多く、一緒に受講する大学生にとっても良い経験になっています。(SA)

普段と違う環境が自分の殻を破るきっかけに

担当教員 安松 幹展 先生より
私たち教員は場を用意するだけで、基本的には学生・生徒たちが主体となって授業を作り上げていきます。立教新座の生徒はリーダーシップのポテンシャルを持つ子が多いので、この授業はぴったりです。最初は緊張して意見が言えないこともありますが、大学生が話しやすい雰囲気を作ってくれるので、自分の殻を破るきっかけを見つけ、驚くほど授業になじんでいきます。

キャリア教育においても非常に有意義

担当教員 小笠原 祐司 先生より
高校では本気を出すと目立ってしまうと感じ、遠慮がちになる生徒も、この授業では全力を発揮できます。その結果、生徒は自分でも気づかなかった新たな一面を発見し、成長していきます。高校生のうちからこのような環境で学べることは、キャリア教育において非常に有意義です。今後も多くの生徒にこのプログラムを受けてもらいたいと思います。

大学生になってもGLPを履修したい

履修生徒 藤本さんより
最初は不安も大きかったけど、一緒に履修している大学生が優しく接してくれて、想像していたよりも学年の差を感じませんでした。それでも要所要所では引っ張ってくれたりしたので頼もしかったです。
大学生と議論したり大学の図書館で調べ物をしたり、普段の高校生活では得られない貴重な経験をすることができました。
今回のGL101で大学の雰囲気を知ることができ、チーム協働やリーダーシップについて興味が増したので、大学生になっても他の立教GLP科目を履修したいです。

履修生徒の声

~GL101 1学期間の履修を終えて~

Q1

GL101を履修しようと思ったのはなぜですか?

A

最初は興味がなかったのですが、友達に誘われて説明会に行ってみたら面白くて興味を惹かれ、「こんな授業があるのか! 大学の授業を受けられるなんて新鮮だし、せっかくの機会だし取ってみたい!」と思い履修を決めました。

Q2

チームで協働していくにあたって、工夫した点、苦労した点などを教えてください

A

1番苦労したのは関係性の構築です。学年も性別も性格もみんな違う中でお互い遠慮し合ってしまい、最初はチーム課題がなかなか進まず苦労しました。その中で最近あったことや自分がやっていることなどの自己開示をなるべく増やして、チームの仲を深めようと工夫しました。

Q3

自身で立てた目標の達成度はいかがですか? 目標達成のために努めたことなどはありますか?

A

「自分の持つリーダーシップについて理解し、それを伸ばすとともに、リーダーシップ最小3要素全てできるようにする」という目標を立てました。達成度は80%くらいです。
「自分の役割を徹底してやり抜きながら、チーム全体を見て困っているところがあればサポートする」という自分の持つリーダーシップを理解し実践することができました。
最小3要素のうち率先垂範が足りていないと感じ、クラス会幹事に参加するなどして身につけようと努力しました。

Q4

自分なりのリーダーシップはどのようなものだと感じていま すか?

A

チームの誰か1人だけが発揮するものではなく、チームで共通の目標に向かう思いがあれば、誰でもどのような形でも発揮することができる全員に身近なものだと思います。

Q5

1学期間履修しての感想、深く印象に残っていることを教えててください。

A

とても良い経験が積めました。ここまで環境の違う人とチーム協働をしたことがなかったのでとても刺激的でしたし、自分の知らなかった新たな一面を知ることができたので良かったです。

Q6

立教大学進学後、他の立教GLP科目を履修しますか?

A

はい。今回のGL101でチーム協働やリーダーシップについて興味が湧いたので、大学生になっても履修したいです。また、自分なりのリーダーシップを見つけることができたので、それをもっと生かしていきたいです。

Q7

次年度以降、履修を検討している生徒たちへのアドバイスをお願いします。

A

高校生活との両立はとても大変だけど、高校の授業ではできないようなとても貴重な経験ができ、絶対に最終的には取ってよかったと思えるはずなので、ぜひ履修してみてください。

立教新座のリーダーシップ・プログラム

立教新座では、リーダーシップを身につけ発揮するため、授業や体験学習プログラム、部活動などを通したさまざまなプログラムを実施しています。高校3年生が履修する自由選択科目では、リーダーシップの専門家による2講座を開講し、実践的にリーダーシップを学んでいます。

2024年度開講科目と履修している生徒のコメント

リーダーシップ・コミュニケーション実践
他者と協働していくうえでのコミュニケーションについて、ワークで体験しながら学び、チームの中で生かされる自身のリーダーシップを磨いていきます。
<藤本さん>
コミュニケーション能力の高さよりもコミュニケーションを取ろうという姿勢は人にとても伝わるし、その姿勢が周りに良い影響を与えるなと感じました。



実践的リーダーシップ
さまざまな地域社会の実態を知り、グループで問題解決の方法を考えます。授業は、インプットの講義と、アウトプットの個人ワーク・グループワークを行います。
<小松さん>
1時間目に社会問題についての授業を受け、2時間目にチームでその問題についてや関連することを調べ発表しました。GL101での経験を生かして取り組みました。

お使いのブラウザ「Internet Explorer」は閲覧推奨環境ではありません。


ウェブサイトが正しく表示されない、動作しない等の現象が起こる場合がありますのであらかじめご了承ください。
ChromeまたはEdgeブラウザのご利用をおすすめいたします。