ヴァイオリン、勉強、部活動で
三刀流を目指す

大阪国際音楽コンクール ファイナル第1位~生徒インタビュー~

2024/11/11 (MON)

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OVERVIEW

高校1年生の一柳朋宏さんが、第25回大阪国際音楽コンクール ファイナル アマチュア部門デュオ・アンサンブルコース(10月5日@ムラマツリサイタルホール新大阪)に出場し、第1位の成績を収めました。
コンクールに出場したきっかけや道のり、第1位となった感想などをうかがいました。

高校1年生 一柳朋宏さん
大阪国際音楽コンクールは、2000年にスタートした総合音楽コンクールです。
一柳さんは、四歳のころから続けているヴァイオリンで、同じ教室に通う菅野草太さん(慶應義塾高校2年生)とともに出場。8月に行われた東京地区本選で金賞を受賞してファイナルへの出場権を獲得し、海外からの出場者を含め各地方・地区大会で金賞を受賞したファイナリストが出場する中、見事1位となりました。
デュオ・アンサンブルコースは、2人(デュオ)から8人までのアンサンブルで演奏する、年齢制限のないアマチュア演奏家のための部門です。
一柳朋宏さん(左)と菅野草太さん(慶應義塾高校2年生)

課題は練習時間の確保。夏合宿で挽回し地区本選突破へ

出場しようと思ったきっかけは、今年の初めに草太君に「一緒にコンクールに出てみないか」と声をかけられたことです。
高校に入り、部活と勉強の両立が難しくなる中での出場ということもあり、練習時間の確保と、わたしの所属しているアメリカンフットボール部での怪我のリスクについて、当初は出場に不安を感じていました。

今回はデュオで参加するということもあり、それらの自分の調整不足が必死に頑張っている相方にも迷惑をかけるため、失敗が許されないという緊張や責任も感じました。しかし、それ以上に一緒に挑戦したいという気持ちが強く、出場を決めました。

出場するにあたって一番苦労したのは、やはり練習時間の確保でした。
わたしは小学校の低学年の頃にソロでコンクールに出場した経験があるのですが、高校生になってからの今回の出場は、自分の想像以上にハードでした。授業内容も難しくなり、科目数も課題も多くなった上に、入部したてのアメフト部の練習で、帰宅するとへとへとになり、ヴァイオリンの練習時間はほとんどとれませんでした。

夏休みに入っても部活の合宿や夏休みの課題等でなかなか思い通りの練習時間が取れず、何とか短い時間で効果の上がる練習メニューを考えて実践してみたりしました。
東京地区本選前に御殿場市で行われたヴァイオリン教室の夏合宿で、文字通り朝から晩まで必死に練習し、結果、東京地区本選で金賞受賞、大阪ファイナル出場を決めました。

デュオだからこそ乗り越えられた。第1位の結果は皆の支えのおかげ

10月に行われたファイナルまでは、完成度の高い魅力的な曲に仕上げていく為に二人で合わせる時間の確保や、アメフト部の秋の大会シーズンによる、より一層の怪我のリスクに対する緊張感、学校の中間テストの勉強、とが一気に重なり、夏よりも心身の負担感が大きかったです。

今振り返ってみると、これらのことは自分一人だけでは絶対にできませんでした。相方である草太君がいたからこそ、自分も頑張ろうというモチベーションの維持ができました。

コンクール出場に向けての全ての取り組みの成果を、最大限に発揮できたと言えるファイナルのステージは、緊張という言葉よりも「楽しかった」という方が適していると思います。
本番直前までファイナルの会場近くのスタジオで、二人で練習して調整して臨んだので、結果を聞いたときは、コンクールに向けての全てのことが一気に思い出されて感動で胸がいっぱいになりました。

わたしが今回このような結果を残せたのは、同じ目標に向かって一緒に気持ちを合わせて努力した草太君はもちろん、ヴァイオリンの先生、両親、学校の先生、友達等々、いろいろな方々に協力して応援してもらったからだ、ということを身にしみて感じています。

これからもヴァイオリンを続けながら、勉強、部活動の三刀流を目指して頑張っていこうと思います。

(2024年11月取材)

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