4カ月の留学体験を終えて~ワンターム留学1期生対談~

2022/05/31 (TUE)

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立教新座高等学校では、2020年度からイギリスの公立高校コリヤーズ・カレッジ(The College of Richard Collyer)に約4カ月間留学する「ワンターム留学制度」を新設しました。2020年度は新型コロナウイルス蔓延の影響で実施できませんでしたが、2021年度は2名の生徒が参加。高校2年生の2学期(9月~12月)の4カ月間、互いに刺激を与えあった2人が語り合いました。

自主性と積極性を開花させた4カ月の留学体験

高校3年 大塚翔仁さん × 高校3年 池田成吾さん
留学先:イギリス コリヤーズ・カレッジ
参加期間:2021年9月4日 ~ 12月17日 (105日間)
池田成吾さん

ワンターム留学を決めた理由

池田:立教新座中学校入学時から、高校で留学することを目標にしていました。もともと オーストラリアへ1年間の長期留学をする予定でしたが、コロナの影響で中止となってしまいました。その代わりとして先生からこのワンターム留学を提案してもらい挑戦を決めました。

大塚:私も中学から立教新座で、中学1年生のときから毎年ホストファミリーとして自宅に留学生を受け入れていました。高校では留学したいと派遣留学も検討していましたが、英語力に自信がなく1年間という長期留学に踏み切れずにいました。そんな時、教室に貼ってあったワンターム留学のポスターを見て、4カ月なら頑張れそうだと思い応募しました。池田さんも参加すると知って安心したのを覚えています。

池田:留学準備は進捗を確認し合い、パッキングや手続きなども二人で相談しながら進められたので心強かったですね。語学面での準備はあまりせず臨んでしまったので、留学直後は単語がすぐに出てこないもどかしさを感じ、もっと語彙力をつけておけばよかったと少し後悔しました。
大塚翔仁さん

積極的に行動し、さまざまなアクティビティに参加

池田:留学先では、興味のあった経営学に関連する、観光やビジネスの科目を中心に選択しました。日本語でも難しい内容を英語で学ぶのでとても苦労しました。毎週、論文提出の課題が出ていたこともかなり大変だったのですが、根気強く自分で調べ、真剣に取り組んでいるうちにだんだんと理解できるようになりました。大塚さんも履修していた数学の授業は面白かったですよね。

大塚:数学の授業は先生がとてもフレンドリーな人で、生徒との距離も近く楽しかったですね。私は他に化学を選択しました。内容は専門的で単語が分からず最初はまったく理解できなかったのですが、現地のクラスメイトに質問しまくって、わかりやすい英語に置き換えて説明してもらって、なんとか挫けずに取り組むことができました。授業が終わったら必ず先生に質問しに行くと決めていたので、先生との人間関係も築くことができ、どんなことでも相談できる仲になりました。

池田:授業外でもバドミントンや卓球、チェスなどのクラブアクティビティに参加し、現地の生徒や留学生とのコミュニケーションを楽しみました。“目が合ったら話しかけること”を目標に、自分から積極的に行動するように意識していたことで、自然と友達の輪も広がっていったように思います。

大塚:池田さんの行動力はとても尊敬しています。彼の姿を見て、自分も積極的に行動しなければと奮い立ち、クラブアクティビティ以外にも、留学生が集まるソーシャルハブという交流会にも参加しました。私は、池田さんほど積極的に話しかけていく度胸がなかったので、声を掛けてもらいやすいように常に笑顔で楽しそうな雰囲気を作るようにしていました。
友達の家でクリスマスパーティー(池田さん提供)

トラブルも支え合って乗り越えた

池田:2人とも、現地でスマホをなくすというアクシデントも経験しましたね。私は一人ででかけていたときにひったくりに遭い、スマホをなくしてしまったときは本当に不安でした。近くの日本食の店に駆け込んで助けを求めましたが日本語が通じず、焦りはつのるばかりで。なんとか大塚さんやホストマザーと連絡がとれ、無事に乗り越えることができました。

大塚:私はスマホを落としてしまったのですが、ホストファミリーが追跡してくれて、無事手元に戻ってきました。周りの人たちが親身になって助けてくれたことに本当に感謝しています。滞在中に体調を崩してしまったことや、帰国前のPCR検査の手続きなど、大変だったことは多々ありますが、池田さんをはじめ周りに助けられながらも自分の力で乗り越えられた経験は、確実に自分を成長させてくれたし、自信につながりました。
留学の思い出のコラージュ写真(大塚さん提供)

4ヵ月で感じた自分自身の変化

池田:今回の留学を通して、英語力の向上はもちろんですが、何事も前向きに捉える力が身に付きました。留学前は他人の評価を気にして萎縮してしまうところがありましたが、肌や髪の色などみんな違って当たり前、ただ「学びたい」ということだけを共通点に集まっている環境に身を置いたことで、自分が正しいと思うことを軸に行動できるようになり、自分に今必要なことは何かを考えて行動に起こせるようになったことは大きな成長だと感じています。

大塚:私も積極性や、自分自身で試行錯誤する力が身に付いたと感じています。これまでは「これは無理だ」と自分自身で上限を決めてしまっていたように思いますが、さまざまな経験を経て自信がついたおかげで、自分の可能性が広げられたと思います。英語力は以前と比べ物にならないほど伸び、日本語よりも英語の方が言いたいことをはっきり表現できるのではないかと思うほどです。現地では英語で日記をつけていたのですが、英語力を維持するために帰国後も続けています。

池田:私はオンライン英会話を始めました。得意な話す・聞く力をさらに伸ばしたいと思ったことがきっかけです。大学進学後には長期留学にチャレンジしたいと思っているので、それまでに力を蓄えておきたいです。

今回の経験を生かして、実現したい次の目標

池田:留学を経て、自分を持ち、それぞれの目標に向かって頑張っている生徒が海外にはたくさんいると知り、刺激を受けました。立教新座も自由で、やりたいことができる環境だと思うので、自分なりの目標を大切にして頑張りたいと思うようになりました。今は経営や異文化コミュニケーションに興味があるので、英語を使って、海外で活躍できる人になることが将来の目標です。

大塚:留学先でさまざまな人と交流し、多種多様な考え方があると肌で感じることができました。多様な考えに触れることは非常に面白いと感じたので、今後もたくさんの人とコミュニケーションできる環境に身を置きたいと思っています。いろんな土地へ足を運び、年齢も性別も関係なく幅広い人々と交流したいです。ワンターム留学は一歩踏み出しやすいプログラムです。帰国後もクラスの友達が自然に迎え入れてくれ、ギャップなく溶け込むことができました。海外に興味がある人はぜひ挑戦してみてほしいです。

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