生徒たちの「自由」を支える環境がある

高校生×教員対談~立教新座の学び

2023/05/22 (MON)

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OVERVIEW

立教新座高等学校では、豊富な選択肢から生徒それぞれの目標や興味に合わせて学びを深められる環境が整っており、3年間を通して自律した大人へと成長していきます。今回は、学年を代表して戸澤大翔さんと、高校のクラスを受け持つ数学科の山口宏樹先生に高校の学びについて語り合っていただきました。

生徒:戸澤 大翔さん(高校2年)× 教員:山口 宏樹先生(数学科教諭)
戸澤 大翔さん(高校2年)

論理的思考力と言語化する力を身に付けてほしい

戸澤:自宅が立教新座のそばで、ずっと通いたいと思って見ていたので合格したときは嬉しかったです。
数学はあまり得意ではないのですが、山口先生の授業では、教科書を大きなスクリーンに映し出して例題を解きながら進めてくださるので、見やすく理解もしやすいです。

山口:学校全体の取り組みとして、ICTを積極的に活用しています。問題をスクリーンに投影するので板書の必要がなく、従来なら板書していた時間を、説明や実践の時間にあてることができます。その分、生徒の理解度も高まっているのかもしれません。

戸澤:山口先生の授業を1年間受けたことで、復習する習慣も身に付きました。正解を知っていても繰り返し解くことで、「この公式はこのように使うんだな」としっかり頭に入っていく感じがしています。

山口:授業では、生徒にとって身近な事例や、数学に関する面白い話を織り交ぜて解説するよう心がけ、数学が得意とはならなくても、好きになってほしい、という気持ちで取り組んでいます。例えば確率の話をする際に、「くじを引く」「袋の中からボールを取り出す」ではなく、ゲームの「ガチャ」を例に挙げるほうが生徒は興味を持ちやすいですよね。

戸澤:はい。真剣に聞きました(笑)。授業中に発言を求められてドキッとしたこともありましたが、ただ聞いているだけの授業ではないので、一つ一つの問題がより強く印象に残っています。中学の時には証明が苦手でしたが、高校になって少しずつ苦手意識が和らぎました。

山口:数学を通して身に付けてほしいのは、論理的思考力です。ただ公式に当てはめるのではなく、求められる解を導くためにどうすればよいのか道筋をつくる、そんな力ともいえるでしょう。
また、自分の考えを言語化する力も大切にしてほしいと思っています。生徒が「分からない」と言った時に、「この問題は何を求めるのですか?」「そのためには何が必要ですか?」というように一つずつ聞き、間違っても良いので言葉にしてもらうようにしています。
山口 宏樹先生(数学教諭)

偶然の出来事や出会いがもたらす変化を自身の糧としてほしい

戸澤:男子校ということもあるのか、中学までとは違う、ここにしかない楽しい雰囲気が1年間ずっと続いています。フレンドリーで打ち解けやすい生徒が多く、お互いに認め合っていて輪の中から外れる人もいないです。
山口先生は、生徒の目線に立って接してくださるので、話しやすく、コミュニケーションが取れている印象があります。

山口:中学から一緒の生徒たちも、高校から入学した戸澤さんのような生徒たちも、うまくまとまった最高のクラスです。授業中はしっかりとこちらを向き、リアクションを返してくれる。だから教えていても楽しいです。戸澤さんも、席が一番端でもわかるぐらい、うなずきながら真剣に授業を聞いてくれました。
課外活動ではバスケットボール部での活動に力を入れていましたね。

戸澤:部員数が11人と少ないので、全員で盛り上げていきたいと思って活動しています。人数が少ない分、学年を問わず仲が良く、楽しみながら1年間頑張ってきました。文化祭も心に残っています。出し物は任意なのですが、クラスの有志が集まって、参加者にカードゲームやボードゲームで楽しんでもらえる空間を作りました。山口先生も一緒になって準備してくださり、当日は多くの方が足を運んでくれました。そこでさらにクラスの絆が強くなった気がします。

山口:さまざまな意見やアイデアが出ましたね。戸澤さんは朝の授業前や部活が終わってからも参加するなど、熱心に取り組んでくれました。目の前の物事を一生懸命やってみよう、大事にしようとする姿勢を感じました。

戸澤:立教新座の一番の魅力は、自由なところだと思います。高3になると、自分の興味に合わせて履修できる「自由選択科目」や、自分で定めたテーマについて約1年かけて調べる卒業研究論文があり、その自由度はさらに増すのではないでしょうか。もっと勉強を頑張って、自分の興味や進路を模索していきたいと思います。

山口:私も本校の魅力は「自由」だと思います。充実した運動施設や図書館があり、専門性の高い教員がそろい、生徒の自由な学びを支えられる環境があります。ここでつかめる未来にはさまざまな道があるので、たとえ自分の計画と違ったとしても、そこからまた新たな計画が発生することを楽しんでほしいですね。その場その場で起こったことを前向きに捉え、偶然の出来事や出会いがもたらす変化を自身の糧として、どんどん成長してほしいと願っています。

(2023年3月取材)

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