人生最大の挑戦
~4カ月の留学で得た財産と成長~

—ワンターム留学報告—

2025/02/25 (TUE)

BE A GLOBAL LEADER

OVERVIEW

2024年度9月から4カ月間、イギリスのコリヤーズ・カレッジ(The College of Richard Collyer)で学ぶワンターム留学を終えた高校2年生3人(小口琉雅さん、細井順平さん、山田裕貴さん)のレポートを順に紹介します。
3人それぞれのコリヤーズ・カレッジでの学びの様子やホストファミリーとの過ごし方など、ご覧ください。

高校2年生 小口 琉雅さん
私は2024年9月から12月までの約4カ月間、イギリスのHorshamという町のThe College of Richard Collyer(以下コリヤーズ)に留学しました。私にとってこの留学は、これまでの人生の中で最も大きな挑戦の一つでした。住み慣れた土地を離れ、異なる文化や価値観の中で生活し、新しい学びを得る機会は、英語力の成長のみならず、私の価値観や視野を広げ、コミュニケーション能力の成長を促してくれました。留学前は期待と不安が入り混じる中での出発でしたが、今振り返ると、とても楽しくかけがえのない経験を得ることができたと実感しています。

イギリスでの生活は決して楽なものばかりではなく、言語の壁や文化の違いに苦労する場面もありました。しかし、それらを乗り越えることで、自分の考え方や価値観が大きく変わりました。本報告では、留学を通じて感じたことを「学業」「生活」「異文化交流」の観点から振り返りたいと思います。
photographyの授業で作成したスライド

学業面での成長

コリヤーズでは日本より授業数が少なく主体的な学びが求められたため、日本より授業が面白く、自由時間が多かったです。また、自分のやりたい分野を3つ選択して学ぶため、日本の高校より大学に似ていると感じました。私は写真(photography)、数学(math)、美術(fine art)を学びましたが、ほかにも多くの選択肢があり、やりたいことを専門的に学ぶことが出来ます。
時間割
授業スタイルは、日本とは大きく異なり、「個」を尊重していました。授業では積極的に自分の意見を述べることが求められ、最初の頃は、周りがすらすらとしゃべる中、英語で自分の意見を述べることができず、しゃべろうとしてもちゃんと伝わるか不安を感じ、発言をためらうことがありました。しかし、授業を受けるうちに、周りのみんなが、私がしゃべり終わるまで待ってくれたり、言っていることを理解しようとしてくれて、「完璧な英語でなくても、自分の考えを伝えることが大切」だと気づきました。
ホストファミリーと一緒に作ったごはん

異文化の中での生活

イギリスに到着した当初は、言葉の壁や文化の違いに戸惑うことも多くありました。ホストファミリーや話しかけてくれた人ともうまく会話できず、自分が何をしたいのか、逆に相手が自分にどうしてほしいのかの意思疎通ができず、早くも挫折しそうにもなりました。それでも、みんな言い回しを変えたり、話す速度を遅くしたりして根気強く伝えようとしてくれたため、めげずにやり抜くことができました。
自室
さらに、日本と違い、現地の人々は「時間に縛られすぎず、余裕を持って行動する」ことを重視しているため、かなり慣れるのに苦労しました。例えば、イギリスでは市民がストライキをすることがあり、電車が遅れることが多々ありました。このせいで、最初、私はきっちり予定を組んでいたため、予定通り行動できず、帰る時間が予定より1時間以上遅くなりホストファミリーに迷惑をかけてしまいました。それ以来、電車は遅れるものと考えて余裕ある行動をするようになりました。日本の公共交通機関の時間厳守や、細やかなサービスの質の高さは、イギリスと比較して改めて感謝すべき点であると、日本の良さを再認識する場面でもありました。
友人とボーリング

人との出会いと友情

留学生活の中で最も貴重だったのは、人との出会いです。コリヤーズは様々な国から留学生を受け入れており、最初は異なる価値観や習慣に戸惑うこともありましたが、世界各国から集まった学生たちと交流することで、異なる価値観を知り、受け入れ、理解することができました。特に、私たちと一緒の時期に留学してきたインターナショナル生の友人たちとは、同じ境遇ということもありとても仲良くなり、一緒にサッカー観戦やボーリングをしたりしました。私が英語に苦戦しているときも根気強く話を聞いてくれて、お互いの国の文化について話し合う中で、日本の良さを再認識することも多くありました。異文化交流を通じて、より広い視野を持つことができたのは、これからの人生でとても貴重で大切な経験の一つです。
授業最終日後にみんなで遊んだとき(筆者は前列中央)

おわりに

イギリス留学は、私にとって一生の財産となる経験でした。語学力の向上だけでなく、新しい価値観や考え方を学ぶことで、視野が広がったと感じています。困難も数多くありましたが、それ以上に得るものが多く、成長を実感できる時間でした。この貴重な経験を無駄にせず、今後も積極的に新しいことに挑戦し、視野を広げていきたいと思います。
最後に、今回の留学を支えてくださった家族、先生方、そして現地で出会ったすべての方々に心より感謝申し上げます。

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